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zoom RSS *** 一週間前の甲信の雪 (3/5) ***

<<   作成日時 : 2014/03/12 20:01   >>

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 ちょうど一週間前、5日はオフでしたが、ちょっと気になって気象庁のHPを見ると・・・。
 甲府で10時に2cmの積雪(10時)!
 隣のアメダスの韮崎では、0℃以下の時間帯の降水量が20ミリ以上!
 積雪深計がないので実際に積もった量は分かりませんが・・・。

 この前日(4日)は甲信地方を担当していて、夕方の情報では積雪ありの予想。
 ただ、朝にかけては上空の気温が上がるので、標高の低い所は安全目に見て・・・という感じ。
 「降水量はそれなりにあるので、標高の高いエリアは予想以上に降雪量が多くなるかも。ただし、標高の低いエリアは夜になっても地上気温の下がり方は鈍かったので、雨で経過するかも・・・と引き継ぎました。
 上空の気温の底は0時頃で、降水量が多くなるのは明け方以降で、この時は雪で降るような気温ではない・・・という見解だったのですが・・・。

 この時のどういう気圧配置だったかというと、西日本の南岸から低気圧が接近。
 ただ、日本海にも低気圧があり、東海上の高気圧からこの低気圧に向かって暖かい空気が入る予想。
 下層気温が低い降り始めは雪やみぞれでも、850hPaの0℃ラインは次第に北上。
 降水相はしだいに雨に変わるはず・・・でした。。

 ●3月4日21時       左:地上実況天気図     右:AXFE578
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 ●3月5日9時       左:地上実況天気図     右:AXFE578
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 気象庁も同じような見解だったと思います。
 4日夕方の府県情報では、「山地の大雪は朝にかけて」という内容でした。

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大雪に関する山梨県気象情報 第1号
平成26年3月4日17時12分 甲府地方気象台発表

(見出し)
5日未明から朝にかけて、山梨県の山地では大雪となるおそれがあります。大雪による交通障害、路面の凍結、電線や架線、樹木等への着雪、なだれなどに注意してください。

(本文)
[気象状況]
 5日は、日本の南を前線を伴った低気圧が発達しながら東へ進む見込みです。

[雪の予想]
 山梨県では、5日未明から朝にかけて雪や雨となり、山地で大雪となる所があるでしょう。また、盆地では雪の混じる所があるでしょう。
 5日18時までの24時間に予想される降雪量は、
 山地の多い所で20センチの見込みです。

[防災事項]
 大雪による交通障害や路面の凍結、電線や架線、樹木等への着雪、なだれなどに注意してください。

[補足事項]
 今後、気象台が発表する注意報、気象情報等に留意してください。
 次の「大雪に関する山梨県気象情報」は5日06時頃発表予定です。

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 5日の朝発表のものも基本的にはこの内容を踏襲。
 そして、これが最後の情報になりました。

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大雪に関する山梨県気象情報 第2号
平成26年3月5日06時15分 甲府地方気象台発表

(見出し)
山梨県の山地では、5日朝にかけて大雪となるため、大雪による交通障害、路面の凍結、電線や架線、樹木等への着雪、なだれなどに注意してください。

(本文)
[気象状況]
 九州付近と日本海に前線を伴った低気圧があり、東に進んでいます。

[積雪の状況]
 5日6時の積雪の深さ(前24時間降雪量)は、
  河口湖 44センチ(13センチ)
  山中  46センチ
となっています(いずれも速報値)。

[雪の予想]
 山梨県の山地では、5日朝にかけて大雪となるでしょう。また、盆地では雪の混じる所もある見込みです。
 6日6時までの24時間に予想される降雪量は、
 山地の多い所で10センチの見込みです。

 5日昼前からは、次第に雨に変わる見込みです。

[防災事項]
 大雪による交通障害や路面の凍結、電線や架線、樹木等への着雪、なだれなどに注意してください。

[補足事項]
 今後、気象台が発表する注意報、気象情報等に留意してください。
 これで、「大雪に関する山梨県気象情報」は終了します。

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 しかし、実際の降水相変化は予想よりだいぶ遅れました。

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 甲府の場合、未明は雨でしたが、4時30分頃からみぞれに変化。
 皮肉なことに、府県情報を発表した頃から雪に変わって積雪。雨になったのは12時40分でした。

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 以下は、諏訪から大月まで、中央道沿いのアメダスの気温・降水量を並べたもの。
 甲府と同じくらいの降水量で、気温は1℃ほど低かった韮崎は、降水終了まで雨に変わらず、降雪量(だけでなく、積雪も・・・)2桁になった可能性が高いと推測されます。

 上空の気温はどうだったのか、MSMの解析値を並べると・・・。
 この傾向は前日の予想と大差なく、これだけだとどう考えても雨。

画像

 盆地で安定層が形成される場合、モデルの気温予想があてにならないのは分かっているつもりで、何度も痛い目にあってきましたが、ここまで極端なのはなかなかありません。
 甲府盆地の特性ということで今後に活かせるかもしれないのは、韮崎・甲府・勝沼・大月の微妙な気温の違い。大月は1℃台を保っていたのに対し、甲府・勝沼は0℃台。韮崎は氷点下が長時間継続しました。
 定量的な評価は難しいですが、西のエリアほど小淵沢方面からの冷気移流の効果が大きいのかもしれません(ン韮崎の地上風は静穏なので、地上というより少し上のレベルなのでしょう)。
 気温だけでなく、降水のここまでの強まりも誤算でした。時間降水量はピーク時でも2,3ミリの予想でしたが、実際は5ミリ以上。
 予想以上の低温に予想以上の降水強度が組み合わさり、予想以上の降雪量となったわけです。
 
 というのを、あとづけることは可能ですが、事前の段階で(ぶれ幅を含めて)どこまで可能性として伝えることが出来たかは、もう少し調べる必要があります。長々と書いていますが、以上はあくまでも途中経過・・・。

 以下は、レーダーエコー図。

 ●レーダーエコー図     左:3月4日19時〜4日22時   右:3月4日23時〜5日2時
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 ●レーダーエコー図     左:3月5日3時〜5日6時   右:3月5日7時〜5日10時
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 ●レーダーエコー図     左:3月5日11時〜5日14時   右:3月5日15時〜5日18時
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 山梨の降水強度も予想以上でしたが、静岡も・・・。
 3月としての1位の記録を更新しています。

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 あすも5日と同様、二つ玉っぽい・・・と思っていたら、FSASでは日本海の低気圧は解析されていません。
 低気圧は南岸だけ・・・ですが、高気圧の張り出し方から考えると、やはり下層気温は高め。
 5日との違いは、降水開始時に850hPaの0℃線が明らかに北に位置していて、降水強度の強まりとともに南下してくる点。それでも、はっきり下がり切るという感じではなく、甲信で雪になるのは高標高エリアに限られるはず・・・。
 それより、西〜東日本の強雨と南よりの強風が要注意。
 北海道の雪も読みづらく・・・、今夜はかなり忙しくなりそうです。。


 ※ レーダーエコー図は「川の防災情報」、天気図は北海道放送、
    甲府の実況データ・3月の1位の記録は気象庁のHPから引用しました。

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