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zoom RSS *** おととい(1/30)の岩手の気温について ***

<<   作成日時 : 2014/02/01 23:57   >>

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 *** 謎の天気図 その76 *** で取り上げたのは、おととい(30日)3時の天気図。

 その後、気圧配置がどのように変わったかというと・・・。

 西日本南岸の前線は、9時から解析されたもの。

 ●1月30日9時   地上実況天気図(左)とAXFE578(右)
画像

 東北地方にかかる前線と網走沖の低気圧は、21時から解析されたもの。

 ●1月30日21時   地上実況天気図(左)とAXFE578(右)
画像

 時間とともに前線や低気圧が増えていきますが、この日のポイントは下層の気温が高かったこと。
 850hPaの0℃ラインは東北北部まで北上していました。

 下はおととい更新された、1月としての極値。
 東北を中心に最高気温の高い記録、北陸〜山陰で最低気温の高い記録(いずれも統計期間は短めですが)、東北や九州で降水量の多い記録を更新しました。

画像

 この記事ではタイトルにあるように、岩手県の気温について――。

 上の表の通り、岩手県内は釜石・山田・小本で、1月としての最高気温の高い記録を更新しました。
 ですが、異例だったのはこれだけではありません。

 8時の気温を見ると、一番気温が高いのは区界で2.4℃。
 アメダス区界の標高は760メートルもあり、通常は低いほうから数えたほうが早いのですが・・・。

 ●アメダス気温・1月30日8時

 ちなみに、「県内のアメダス36地点中、毎正時の気温が区界でもっとも高い」という状態(・・・やけに回りくどくなってしまった・・・)は5時から8時まで連続していました。
 その前はというと、1時の山田・2時の大船渡はよいとして、3時と4時は岩手松尾。
 区界ほどでないにしても、標高は275メートルあり、気温がもっとも高くなることはめったにないはず。
 上空に入っていた暖かい空気の影響を、標高が高い所ほど早めに影響を受けたのでしょう。

 ただし、標高が高ければ気温が高い、とは単純に割り切れないのが難しいところ。
 実際、区界の北北西に位置する藪川(標高680メートル)の8時の気温は-12.3℃。
 それほど距離は離れていないのですが、両者の差は14.7℃もありました。
 ちなみに、「県内のアメダス36地点中、毎正時の気温が藪川でもっとも低い」という状態(・・・やけに回りくどくなってしまった・・・)は5時から8時まで連続していました。

 1時間後の9時、区界の天下(!?)は終了。
 この時刻にもっとも気温が高かったのは、沿岸北部の山形(標高290メートル)で5.9℃でした。
 それはよいのですが、山形の8時の気温は-8.6℃。
 1時間で14.5℃も上がったことになります。
 これだけの上げ幅は見たことがありません。いったい何が・・・。

 ●アメダス気温・1月30日9時


 山形の実況を10分ごとに並べると・・・。

時刻 降水量 気温 平均風速 風向 最大瞬間風速 風向 日照
08:00   0.0   -8.6   1.9   北東   3.5   北東     0
08:10   0.0   -7.7   2.4   北東   3.9   北東     0
08:20   0.0   -6.3   1.9   北東   3.3   北      0
08:30   0.0    1.0   1.3   南西   5.2   南西     0
08:40   0.0    4.9   1.3   南西   4.4   南南西   2
08:50   0.0    5.9   1.3   南西   5.1   南西     0
09:00   0.0    5.9   1.5   南西   4.0   南西    10


 気温の上昇幅が特に大きいのは8時20分から40分で、20分間で11.2℃も上がっています。
 風向の変化が大きく影響したようです。

 山形の影に隠れて気づきませんでしたが、藪川も・・・。
 9時の気温は0.2℃で、1時間で12.5℃も上がったことになります。

時刻 降水量 気温 平均風速 風向 最大瞬間風速 風向 日照
08:00   0.0   -12.3   0.3   東      1.2   北北東   10
08:10   0.0   -11.3   0.3   東      1.2   北東    10
08:20   0.0   -10.1   0.5   東北東   1.2   東北東   10
08:30   0.0    -7.8   0.5   北東     3.1   南南西  10
08:40   0.0    -6.2   0.9   西南西   3.6   南東    10
08:50   0.0    -0.4   1.1   西南西   4.0   南西    10
09:00   0.0     0.2   1.5   西南西   3.8   南南西   10


 山形ほど明確に切り分けできませんが、気温上昇には、日照より風向変化のほうが効いている感じです。

 ほかにもいろいろありそうなので、県内36地点の1時間ごとの気温を並べてみました。
 時別の気温の下は最高気温と最低気温、および日較差。
 細かすぎて伝わらないと思いますので、興味ある方は拡大してご覧ください。

画像

 日較差がもっとも大きいのは、普代の22.5℃。2位は遠野で22.3℃。3位は岩泉の22.2℃。
 藪川と山田は22.0℃で、日較差22℃以上は5地点もありました。
 もっとも小さい岩手松尾でも11.1℃。

 「日較差が大きいのは、移動性高気圧に覆われる時」というのは常識的ですが、このようなパターンでもこれだけの日較差になるとは、ちょっとした発見。
 岩手県に絞ってこれなので、対象を広げれば、まだまだ埋もれているということですね。
 いろいろ楽しみです。。

<2月3日追記>
 当日9時の秋田のエマグラムを追加しました(画像はワイオミング大学のHPより引用)。

画像

      ・指定気圧面のデータ(気象庁HP)

  ※ 極値表・アメダスは気象庁HP、天気図は北海道放送のHPから引用しました。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
この記事で気になったこと。逆転層の程度がいかほどだったでしょうか?
秋田の高層観測で観ると、逆転層が明瞭に出ていて、周囲より高い要因を起こしたのではと思われるのですが、いかがでしょう。
navarea11
2014/02/02 13:03
秋田の30日9時のエマグラム(本文に追加しました)を見ると、
850hPaが1℃、925hPaが4.5℃で、この下に逆転層があります。
北上盆地などに比べ、標高の高い地点の気温が高かったのは、
ご指摘通り、接地逆転層が存在していたためと考えています。
たかはし
2014/02/03 11:25
質問じみますが、教科書的に言えば、晴天になれば接地逆転層は解消される。ところが最近は、気温が上がっても接地逆転層が解消できない。という事例多くないでしょうか。
navarea11
2014/02/03 20:35
以前と最近との間で統計的な違いがあるかは分かりません。
ただ、風が弱いときは汚染層の存在で、
接地逆転層が解消されていないことを確認することが多いですね。
たかはし
2014/02/05 20:07

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