Untidy Bookshelves

アクセスカウンタ

zoom RSS *** 先週に続き、50年に一度・・・というより、100年に一度(?)の大雪 ***

<<   作成日時 : 2014/02/16 21:43   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 2

 おととい(14日)からきのう(15日)にかけては、発達しながら南岸を進んだ低気圧の影響で、関東甲信を中心に記録的な大雪になりました。
 左下は、きのう観測された観測史上1位の記録。
 甲府はこれまでの極値の倍以上となる積雪で、河口湖ととともに、初めて1メートルを超えました。
 また、右下は、2月としての観測史上1位の記録。
 積雪深に加え、多くの地点で降水量の記録を更新しました。地点数が多いうえに、項目数が多いので(1時間・3時間・24時間・48時間・72時間・日)、こんなに細長くなってしまいました。。

画像画像

 48時間・72時間の降水量も記録を更新していますが、事実上、ほぼ一日の間に降ったもので、内陸はこれがほぼすべて雪で降ったことから、記録的な大雪になったわけです。

 産経新聞の記事を2つリンクしておきます。

   ・大雪 低い気温、外れた予報 気象庁 降水の一部、雨にならず

   ・内陸部で最多の積雪 南岸低気圧、北寄り通過

 後者の記事から一部引用すると――。

 気象庁によると、今回は低気圧に先行する形で別の雨雲がかかり、さらに南岸低気圧本体が8〜9日に大雪になったときと比較して、関東の陸地に近いコースを進行。前回よりも大量の水蒸気を地上に持ち込んだ。

 低気圧本体の雲が発達していたため、かなり降水が強かったわけですが、今回は先行する降水量も多く、結果的に2月としては記録的な降水量となりました。
 下に13日21時から15日9時までの地上天気図とAXFE578を並べました。
 先行する降水については地上天気図だけからでは分かりづらいので、FXJP854もあわせて・・・。
 低気圧の循環とは別に、14日21時には東日本南岸に850hPa相当温位・330K前後の前線帯が明瞭となっていました。この傾向は14日9時の図から現われていますが、深いトラフや地上低気圧の接近に伴い、南東風は強まっていて、水蒸気の補給が強まっていたと考えられます。
 このような雲の発達しやすい状況が、低気圧の通過まで続き、強い降水が持続する結果になりました。
 相対的に暖かい東よりの風の影響で、関東東部沿岸から雨の範囲は広がったものの、関東西部や甲信は暖かい空気が入らず、降水はほぼ(〜すべて)雪で経過したわけです。

 ●2月13日21時          左:地上実況天気図          右:AXFE578
画像

 ●2月13日21時 850hPa相当温位図 (2月13日9時初期値GSMの12時間後予想図)
画像


 ●2月14日9時          左:地上実況天気図          右:AXFE578
画像

 ●2月14日9時 850hPa相当温位図 (2月13日21時初期値GSMの12時間後予想図)
画像


 ●2月14日21時          左:地上実況天気図          右:AXFE578
画像

 ●2月14日21時 850hPa相当温位図 (2月14日9時初期値GSMの12時間後予想図)
画像


 ●2月15日9時          左:地上実況天気図          右:AXFE578
画像

 ●2月15日9時 850hPa相当温位図 (2月14日21時初期値GSMの12時間後予想図)
画像


 ●2月15日21時          左:地上実況天気図          右:AXFE578
画像

 今回の大雪がいかに記録的だったかは、次の表からも分かります。

画像

 甲府の8日の「降雪の深さ日合計」83cmはこれまでの記録(先週のタイ記録)の倍以上。
 それだけでなく、「降雪の深さ月合計」を上回っています。
 これで特別警報が出ないなんて・・・。

 気象庁HPの特別警報の指標には、大雪特別警報の発表基準として、

   府県程度の広がりをもって50年に一度の積雪深となり、かつ、
   その後も警報級の降雪が丸一日程度以上続くと
予想される場合に、大雪特別警報を発表します。


とあり、今回の大雪は厳密にはこの条件には該当しません。
 ただ、この「50年に一度の積雪深となり、かつ、その後も警報級の降雪が丸一日程度以上続く」というのは、南岸低気圧による雪で起こることは考えにくく、あくまでも「強い冬型継続時の日本海側」仕様です。
 今回のような事象で出さないで、いつ出すのかという感じで、昨年の台風26号における大島の件といい、運用的な見直しが必要でしょう。

 甲府以外の地点もいくつか・・・。

 河口湖の14日の「降雪深さ日合計」は2位ですが、一連のという意味では事実上、1位。「降雪の深さ月合計」・「月最深積雪」も記録を更新し、「降雪の深さ寒候期合計」」の記録更新も時間の問題です。

画像

 秩父の「降雪深さ日合計」は14日が1位、15日が7位。「月最深積雪」も記録を更新し、「降雪の深さ月合計」は2位、「降雪の深さ寒候期合計」は4位になっています。

画像

 熊谷の強雪のピークは日界をまたぎ、「降雪深さ日合計」は14日が3位、15日が5位。一連のという意味では、事実上1位で、「降雪の深さ月合計」・「降雪の深さ寒候期合計」・「月最深積雪」も記録を更新しました。

画像

 前橋は15日の「降雪深さ日合計」が観測史上1位、14日が4位。「降雪の深さ月合計」・「降雪の深さ寒候期合計」・「月最深積雪」も記録を更新しました。

画像

 軽井沢の「降雪深さ日合計」は15日が1位、14日が8位。「降雪の深さ月合計」・「月最深積雪」も記録を更新しました。

画像

 飯田の強雪のピークは日界をまたぎ、「降雪深さ日合計」は14日が3位、15日が2位。一連のという意味では、事実上1位で、・「月最深積雪」も記録を更新しました。「降雪の深さ月合計」は2位、「降雪の深さ寒候期合計」は4位になっています。

画像

 キリがなくなってきたので、この辺で・・・。

 今週半ばはまた南岸低気圧が通過する予想。
 「降雪の深さ寒候期合計」が記録を更新するところが増えそうです。


 ※ 地上実況天気図・AXFE578は北海道放送、FXJP854は日本気象株式会社、
    観測史上1位の記録・地点ごとの降雪の記録は気象庁のHPより引用のうえ、加工しました。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
*** 備忘録的に・・・北海道の雪氷期の顕著事例(2011年度-2015年度) ***
 二週間前にエントリーした *** 備忘録的に・・・北海道の暖候期の顕著事例(2011-2015) ***。  6月に入ってから雪氷期なのは順序が違うのでは? という話もありますが、今年はこれでよいのです。  何しろ、こんな寒気が入っていたので・・・。  左下はきょう9時の850hPa実況天気図、右下は700hPa実況天気図です。 ...続きを見る
Untidy Bookshelves
2016/06/02 23:19

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
今回の英気圧でおこった関東の大雪は、閉塞前線(あるいは閉塞化)が関与していないですかね?
navarea11
2014/02/16 22:39
閉塞前線(閉塞化)も関係していると思います。
ただ、総降水量(総降雪量)が多くなったことについては、
低気圧前面(北東側)に形成された前線帯の影響が
大きかったのではないかと考えています。

返信出来ていませんでしたが、別件のメールありがとうございます。
どのような形にまとめるか、検討中です。
たかはし
2014/02/17 17:46

コメントする help

ニックネーム
本 文
*** 先週に続き、50年に一度・・・というより、100年に一度(?)の大雪 *** Untidy Bookshelves/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる