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zoom RSS *** 50年に一度の大雪 ***

<<   作成日時 : 2014/02/12 23:58   >>

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 「10年に一度の大雪」と言っていたのが、前日には「20年に一度の大雪」に変わり・・・。
 結局は「50年に一度の大雪」になりました。。

 以下、読売新聞の記事からの引用です。

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大雪「50年に一度」、交通混乱・停電・事故も
.
 本州の南海上を急速に発達しながら進んだ低気圧の影響で、日本列島は8日、太平洋側を中心に大雪や暴風に見舞われ、交通事故や転倒などで3人が死亡、462人が負傷した。

 東京都心では積雪が27センチとなり、気象庁の「50年に一度の積雪」の目安(26センチ)を超える記録的な大雪となった。20センチを超えたのは1994年2月以来、20年ぶり。首都圏を中心に一時、7万戸以上が停電し、交通網が乱れた。9日は各地で天気が回復するが、東北地方では同日夜まで雪が降り続くとみられ、気象庁は注意を呼び掛けている。

 太平洋側の都市部などではまとまった積雪を観測し、9日午前0時までに甲府市で43センチ、前橋市と千葉市で32センチ、横浜市で16センチ、名古屋市で5センチとなった。

 気象庁によると、東京都心の積雪27センチは、月間で最も深い積雪の記録としては過去8番目となる。同庁は同日、東京23区では13年ぶりとなる大雪警報を関東甲信一帯で発表した。

 低気圧が8日夜に伊豆諸島付近に接近したのに伴い、関東周辺では暴風も吹き荒れ、千葉県銚子市で35・5メートル、静岡県南伊豆町で34・4メートル、神奈川県三浦市で34・2メートル、東京都大島町で32・8メートルの瞬間風速を観測した。

 東海道新幹線では約2時間の遅れが生じ、東北、上越、長野の各新幹線も一時、運転を見合わせ、8日夜になると、首都圏のJR在来線も相次いで運転を見合わせた。首都高速道路や中央道、圏央道の一部で通行止めとなった。空の便では、日本航空が正午から、全日空が午後3時から、東京・羽田空港を出発する全便を欠航にした。

 東京電力によると、積雪の影響などで、神奈川、静岡、千葉、東京などで約7万1600戸が一時停電した。

 9日は低気圧が三陸沖を北上するため、東北地方の太平洋側で同日夜遅くまで雪が降り続く見込み。同日夕までの24時間で50センチの積雪が予想され、一部で猛吹雪となる恐れがある。関東地方から西日本にかけて9日の日中には天気が回復するものの、朝は厳しく冷え込み、気象庁は路面の凍結による転倒や交通機関の乱れなどに引き続き注意を呼び掛けている。
                          (2014年2月9日00時50分 読売新聞)

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 「50年に一度の積雪」の目安(26センチ)というのが何を指しているのかと思ったら、これでした。
 特別警報の指標が載っている資料――。

 千葉市の目安は分かりませんが、9日未明に記録した積雪深・33cmは、1966年の統計開始以来、最大となる値。「50年に一度」は東京だけでなく、千葉についても当てはまります。

 これだけの記録的な大雪になった理由としては、発達した南岸低気圧の影響で降水量が多かったことに加え、下層寒気が強かったことがあげられます。
 関東平野部の南岸低気圧による降水は、いつも雨雪の判別で悩むのですが、今回については外房の一部をのぞいて雪! ということで、ほとんど悩ましいところがなく・・・。それだけ下層寒気が強かったわけです。

 以下では、同じように南岸低気圧で大雪となった、2013年1月14日の事例と比較してみます。
 この1月14日も、今回の2月8日も関東の降水開始は未明という、ほぼ同じタイミング。
 なので、9時と21時の地上天気図とAXFE578を左右に並べてみました。
 いずれも、左が昨年1月14日、右が4日前(2月8日)の天気図です。

 まずは9時の地上天気図。
 低気圧はともに紀伊半島の南にあり、昨年のは988hPa、今回のは996hPa。
 大陸の高気圧が北海道方面(〜三陸沖)へ張り出しているのも、共通しています。

 ●地上実況天気図    左:2013年1月14日9時     右:2014年2月8日9時
画像

 21時の地上天気図。
 低気圧の東進は昨年のほうが早く、気圧は964hPa。12時間で24hPaも発達しました。
 これに対し、今回の気圧は988hPaで、12時間の気圧降下は8hPaにとどまっています。

 ●地上実況天気図    左:2013年1月14日21時     右:2014年2月8日21時
画像

 9時と21時のAXFE578を比較すると、昨年のほうがトラフが深く、等高度線が混んでいます。
 また、前面の暖気移流と後面の寒気移流のコントラストは昨年のほうが明瞭。
 結果として、昨年の低気圧は速度を上げながら急発達したのに対し、今回の低気圧はそれほど発達せず、それほどスピードも上がらなかったのでしょう。

 ●AXFE578       左:2013年1月14日9時     右:2014年2月8日9時
画像

 ●AXFE578       左:2013年1月14日21時     右:2014年2月8日21時
画像
 館野のエマグラムで下層寒気を比較して見ると、違いは一目瞭然。
 700hPaの気温はほとんど同じですが、ここから下は今回のほうが明らかに低くなっています。
 これだけ低いと、降水相を悩む必要がなく・・・。

 ●エマグラム・館野    左:2013年1月14日9時     右:2014年2月8日9時
画像

 日降水量を比較すると、一部の地点をのぞき、昨年のほうが多くなっています。
 低気圧の進行速度から推測されるように、降水の継続時間は今回のほうが長め。
 9日早朝にかけて残った所もありましたが、それでも総降水量は昨年のほうが多めの地点が大半。
 なのに、積雪深は昨年より大幅に増加しました。

日降水量の比較
      2013年1月14日 2014年2月8日
熊谷    30.5ミリ(4)   38.0ミリ(43)
秩父    33.5ミリ(14)   38.5ミリ(46)
さいたま  41.0ミリ      14.5ミリ
八王子   44.5ミリ      32.5ミリ
東京    64.0ミリ(8)   29.5ミリ(27)
横浜    64.0ミリ(13)  33.0ミリ(16)
小田原   51.0ミリ     31.0ミリ
館山    48.0ミリ      23.5ミリ
鴨川    40.5ミリ      43.5ミリ
勝浦    58.0ミリ      94.5ミリ
木更津   52.0ミリ      23.5ミリ
千葉    62.5ミリ(8)    43.0ミリ(32)
銚子    71.0ミリ(-)     72.5ミリ(-)
つくば   40.5ミリ(3)    28.5ミリ
鹿嶋    48.5ミリ       55.0ミリ
水戸    28.5ミリ(1)    32.5ミリ(9)
    ※ カッコ内は最深積雪の値


 昨年は降り始めは雨だった地点が多かったのに対し、今年は銚子などごく一部の地点をのぞき、降り始めから終わりまで雪で経過。このため、東京や千葉などで記録的な大雪になったわけです。

 南岸低気圧を一つやり過ごし一息・・・・・・と言いたいところですが、次のが見えています。

 それにしても、このGSMの計算は・・・。

 ●2月12日9時初期値GSM  左:FT=48(2月14日9時)  右:FT=72(2月15日9時)

 午後に配信された気象庁の短期予報解説資料には次のようにあります。

 FT48にかけては最新のGSMを基本とする。FT48以降、日本の南の低気圧は
 急速に北上する予想だが、500hPaの流れとの対応や直上に暖気核を持つなど不自然。
 FT48で九州の南に発生する低気圧が5520mのトラフと結びついて発達しながら接近する可能性もある。


 このような解釈が妥当なのでしょうが、資料が豊富なGSMがこれなのはちょっと痛いところ。
 ECMWFなど海外モデルをもとに、見解組み立てるしかありません。

 関東については、千葉県や茨城県南部などは雪から雨に変わりそうな感じ。
 問題は雨雪の境界がどこまで西へ移動するか、です。
 降水量自体は前回と同じくらいまとまる可能性があり、この場合は甲信地方だけでなく、秩父や多摩などの関東西部が再び大雪になる恐れがあります。はたして・・・。
 その前に、西日本の降水量がどこまで北へ拡大するか――。こちらも気になります。。

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