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zoom RSS *** 諏訪の大雨 + トクシユ スワ (8/15) ***

<<   作成日時 : 2013/08/22 23:51   >>

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 一週間前の出来事。その日のうちにアップしたかったのですが・・・。
 あんな状況では帰れるわけもなく、まったく無理でした。。
 以下は、中日新聞の記事からの引用です。

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観客ずぶぬれ、散々 諏訪湖祭湖上花火中止
2013年8月17日

 十五日夜、諏訪市周辺を襲った記録的な豪雨で、諏訪湖祭湖上花火大会は中止に追い込まれ、公共交通機関がストップした。最寄り駅周辺は帰宅困難者であふれ、低体温症で緊急搬送される人が出るなど混乱は未明まで続いた。市は、公共施設を開放して六千六百人を受け入れたが、観光客ら四百人余りが施設でつらい一夜を過ごした。

 「ここまで長時間、強風雨が続くとは想定していなかった」

 花火大会から一夜明けた十六日午前、実行委員会会長を務める山田勝文諏訪市長は市役所で会見し、開催に踏み切った経緯などを説明した。

 諏訪市の大雨・洪水警報は午後四時二十分に発表。警報が出ると、運営委員会を開いて、大会の続行か中止かを判断する場合もあるが、今回は委員会は開かれず、予定の午後七時に開演した。

 山田市長は開催に踏み切った判断について「間違いでなかった」と述べ、「青空も見えていた中で、観客に中止を理解してもらうのは難しかった」と当時の状況を明かした。

 ◇交通網まひ

 約五十万人の人出でにぎわった国内屈指の花火大会。豪雨の影響で交通網はまひし、会場近くは帰宅できない人であふれた。

 JR東日本長野支社によると、午後七時三十五分ごろ、岡谷駅の雨量計が規制値を超え、会場付近を通るJR中央線小淵沢(山梨県北杜市)−塩尻で運転を見合わせた。

 例年、電車で訪れる人は七万八千人に上るといい、最寄りの上諏訪駅では十六日午前四時半ごろまで乗客の姿がみられたという。

 一方、高速道路は長野自動車道塩尻北インターチェンジ(IC)−岡谷ジャンクションと、中央自動車道伊北IC−諏訪ICで、十五日午後八時四十分から翌未明まで通行止めとなり、付近の国道で渋滞が発生した。

 ◇六千六百人避難

 会場付近にあふれた帰宅困難者を安全な場所に移すため、諏訪市は市文化センターなど公共施設十四カ所を開放。毛布やタオルを配り、暖房を用意して、最大で約六千六百人を受け入れた。うち四百二十人余が一夜を明かした。

 市文化センターで夜を明かした埼玉県上尾市の公務員青葉辰美さん(60)は空席がなく、妻と別々に仮眠を取った。「リュックの着替えもびしょぬれ。寒くて眠れなかった」。山梨県大月市の学生四人組も「つらかった」「花火も見られず散々」とため息をついた。

 市や諏訪署によると、雷雨による低体温症や体調不良で三十六人が病院に運ばれた。午後八時ごろには、諏訪湖で花火見物中のボートが雨と横波で沈没する事故があったが、乗っていた二十二〜七十六歳の六人は無事救助された。全員が救命胴衣をつけていた。

 山田市長は会見で「不測の事態だったが、大きな事故、けががなかったことが幸いだった」と述べ、諏訪湖で九月七日に開かれる全国新作花火競技大会は予定通り行う考えを示した。

 ◇記録的豪雨

 諏訪地域は十五日午後八時半までの一時間の降水量が観測史上最多の七四・五ミリを記録した。なぜ局地的な豪雨となったのか。

 長野地方気象台によると、諏訪地域は、最高気温が三三・七度まで上昇。南西の風と北東の風がぶつかって上昇気流が起こった上、雨雲が停滞して記録的な雨量になった。

 雨雲は夕方に県北部に移動し、諏訪地域の雨は一時やんだが、花火大会の開始後に再び発生した雨雲が大雨を降らせたという。

 気象台は「今後も日中の気温が上がった所で上空に寒気が入ると、今回のような雷雨になる可能性がある」と注意を呼び掛ける。

(中沢稔之、小西数紀、武藤周吉)

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 この日の午後のレーダーエコー図――。
 諏訪湖周辺では15時30分過ぎから強いエコー域が拡大。
 この時点で、諏訪のアメダスは降水を観測していませんでしたが・・・。

 ●レーダーエコー図       8月15日(14時〜)16時

 諏訪のアメダスは16時過ぎから降水を観測し、17時20分までの時間雨量は18.5ミリに達しました。
 この間、風向は南よりから北よりに急変し、気温は9度も低下。
 諏訪周辺の雨雲は18時までに弱まりました。

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 時刻  気圧 降水量 気温 平均風速 風向 最大瞬間風速 風向
16:00   1005.4   -  31.3   4.8  南東   8.6  南東
16:10   1006.3   -  30.9   4.3  南南東  8.0  南東
16:20   1008.0  0.0  26.1   8.0  北    15.3  北西
16:30   1009.0  3.5  23.6  11.2  北    17.2  北
16:40   1010.0  2.0  23.2  10.2  北    13.2  北
16:50   1010.5  2.0  22.6  11.5  北西   16.6  西北西
17:00   1010.2  4.0  23.0   6.8  西北西  13.5  西北西
17:10   1009.9  5.5  22.2   5.7  北北西  8.8  北北東
17:20   1009.4  1.5  23.4   3.6  南     7.5  北東
17:30   1009.6  0.0  22.8   3.5  南西    4.6  南西

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           ・10分ごとの実況値(気象庁HP)

 とはいえ、諏訪湖周辺の北にはまだまだ強いエコーが出ていて、油断の出来る状況ではありません。
 でも、さらに強いエコーがかかるとは、この時は考えていませんでした。

 ●レーダーエコー図       8月15日(16時〜)18時

 雲行きが怪しくなってきたのは18時を過ぎてから。
 北の対流雲からのアウトフローが南に新たな雲を発生させ、発達しながら南下。
 再び諏訪湖周辺に強い雨雲がかかる形になりました。

 ●レーダーエコー図       8月15日(18時〜)20時

 この状況は21時前まで続き、20時30分までの1時間雨量は74ミリ!
 地上気温はさらに下がり、特に20時から20時10分までの10分間では2.7度も下がっていました。
 発達した対流雲の下での突風もすごく、最大瞬間風速で27.4メートルを観測しています。

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 時刻  気圧 降水量 気温 平均風速 風向 最大瞬間風速 風向
19:00   1010.4   0.0  23.7   4.1  西北西  5.2  北西
19:10   1010.5   0.5  23.5   4.6  北西   5.7  北北西
19:20   1010.7   2.5  23.5   5.0  北西   7.0  北西
19:30   1011.1   4.5  23.2   7.6  北西  12.2  北西
19:40   1011.8  17.5  22.2  12.5  北西   18.7  北西
19:50   1012.0   8.5  21.6  10.9  北西   16.0  北西
20:00   1012.4  14.5  21.1  13.3  北西   27.4  西北西
20:10   1014.2   9.0  18.4   8.5  北北西  16.3  北北西
20:20   1014.4  10.0  19.1   4.8  北北西  14.5  北北西
20:30   1014.1  14.5  19.1   5.4  北西    11.7  北西
20:40   1014.4   5.0  19.1   4.7  北北西   8.0  北北東
20:50   1014.0   1.0  19.6   2.7  北西    4.7  北北西
21:00   1013.6   0.0  20.3   3.8  西北西   4.7  北北西

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           ・10分ごとの実況値(気象庁HP)

 諏訪湖周辺でようやく雨雲が弱まったのは、21時近くになってからでした。 

 ●レーダーエコー図       8月15日(20時〜)22時

 上で20時30分までの時間雨量を74ミリと書きましたが、最大値は20時29分までの74.5ミリ。
 58年ぶりに観測史上1位の記録を更新しました。


 また、最大瞬間風速27.4メートルを対象に、トクシユ スワも入電。
 電文を確認した時はてっきり雹だと思っていたのですが、確認してみたら風の記事。
 こんなに吹いていたとは・・・。

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トクシユ スワ 
カゼ 47620 15200 31141 15195 30274」ジドウシヨリ=

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 これだけの強雨になった要因について、冒頭に引用した中日新聞にはこのようにあります。

 長野地方気象台によると、諏訪地域は、最高気温が三三・七度まで上昇。南西の風と北東の風がぶつかって上昇気流が起こった上、雨雲が停滞して記録的な雨量になった。

 アメダスの風を見ると、1回目の強雨の前に当たる15時は、長野県北部は全般に北より、南部は伊那谷を北上する南よりの風が卓越し、ちょうど諏訪湖周辺でぶつかっています。
 その後、諏訪の北西に位置する松本や松本今井の風向は17時にいったん南よりに変わりましたが、18時には再び北よりに変わりました。この風向の変化はともに対流雲からのアウトフローと考えられます。
 ただ、2回目の諏訪湖周辺の強雨の前の地上風は、1回目の強雨の前と比較すると収束がはっきりせず、何より気温が10度も低くなっています。このため、2回目の強雨は地上起源というより、(上空のトラフが不明瞭なので)少し上のレベルの収束などが効いていたのではないかと思います。

 ●アメダス・風       8月15日(10時〜)22時

 こういう時は役に立つことが少ないですが、いちおう地上天気図――。
 等圧線の走向からすると、長野県は北から張り出す高気圧に覆われ、ちょっと涼しそうですが、「諏訪地域は、最高気温が三三・七度まで上昇」とあるくらいなので、北の高気圧圏内だったわけではありません。
 地上天気図には現われない、別の高気圧が本州付近にあったのです。

 ●地上実況天気図       左:8月15日15時    右:8月15日21時
画像

 この高気圧は500hPaの天気図を見ると分かります。
 東海付近のHマーク。500hPaではこの付近に高気圧があることを示しています。

 ●AXFE578           左:8月15日9時    右:8月15日21時

 これだけ高気圧の中心に近ければ、あまり対流雲が発達しそうな感じはしません。
 でも、晴れて地上気温が上がると上空との気温差が大きくなります。
 そんな状況で地上風の収束があると・・・って、実際にありました。
 高気圧の中心に近いということは、上空の風も弱いわけで・・・。
 発達した対流雲はあまり動かず、局地的に非常に激しい雨をもたらすことになりました。

 ・・・というのは分かりますが、問題は強雨のタイミングが同じエリアで2度あったこと。
 2012年8月17日、更埴JCT付近で時間約50ミリ×2のため、通行止めになったのを思い出しました。
 共通点は日中の昇温と下層の収束、500hPaの高気圧の中心に近く、上空の風が弱かったこと・・・。
 地理的な条件としては、JCT付近、というかJCTを設置できるような地形であることが挙げられます。

 去年の事例で対流雲からのアウトフローがどれくらい影響していたか、よく分かっていません。
 この点でも共通点があったかなど、この種の強雨の条件を絞れるかが、今後の課題です。

 一週間前、遅い帰宅の後、ニュースで福知山の花火会場での事故を知り、びっくり。
 翌朝5時のNHKニュースはトップが福知山、次がエジプト、3番目が諏訪・・・。
 最初の3つのうち、2つが花火関連なんて、空前絶後かもしれません。。


 ※ レーダーエコー図・アメダスはお天気ブログパーツを利用、
   天気図は北海道放送のHPから引用しました。

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