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zoom RSS *** 観測史上初! 2日連続・2個連続の越境台風 ***

<<   作成日時 : 2013/08/21 21:14   >>

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 久しぶりの台風ネタですが、先島諸島付近を通過した台風12号の話ではなく、台風14号の話。
 ・・・といっても、きょうの天気図からはとっくに消えています。

 ●ASAS 8月21日15時
画像

 台風14号が消滅したのは、きのう(20日)の午前3時。
 ASASには次のように書かれています。

   DOWNGRADED FROM
   TS 1314 UNALA (1314)

 ●ASAS 8月20日3時
画像

 発生・・・というより、台風に「なった」のはおととい(19日)の21時。
 台風としては6時間しか存在出来なかったことになります。。
 ASASには次のように書かれています。

   TS 1314 UNALA (1314)
   FORMER TROICAL STORM
   1004hPa
   18.6N 179.6E PSN POOR
   WNW 22 KT
   MAX WINDS 35 KT NEAR CENTER
   GUST 50 KT
   OVER 30 KT WITHIN 40 NM

 ●ASAS 8月19日21時
画像

 6時間前(19日15時)のASASには次のように書かれています。

   TROPICAL STORM UNALA

   EXPECTED WINDS 30-35KT
   FOR NEXT 12 HOURS

 12時間以内に予想される最大風速が30-35kt。
 35ktと言い切っていないのが、なんとも微妙なところ。実際、微妙な台風でした。

 ●ASAS 8月19日15時
画像

 デジタル台風のサイトには、20日0時にこんな記事が載っています。

台風14号(UNALA)がミッドウェー諸島近海でハリケーン(Tropical Depression)から台風に変わりました。2日連続の越境台風というレアな記録を作りましたが、もうほとんど死にかけている状態でもあり、台風としては非常に短命で終わってしまいそうです。なんというか、2日連続越境記録を作るためだけに生まれてきたような台風で、その役割を無事に果たしました。

 「越境」というのは、熱帯擾乱が気象庁の監視区域外から監視区域内に移動したことを意味しています。

 同じページには、20日22時30分付で続報が載っています。

台風14号は夜に生まれて未明に消滅し、たった6時間の命で終わりました(台風としては)。ただ、その短い命の中で色々な記録を残していった個性的な台風である、とは言えるかもしれません。

まず越境台風について見てみましょう。西経域から移動しハリケーンから台風に変わった越境台風のリストについては、台風200612号のページに過去のリストをまとめました。この時点では25個となっていますが、年ごとの分布を見ると3個も越境した年が1992年、1994年、2002年の3回もあるのに対し、2個越境した年は1回しかありません。そして1個越境した年が14回です。ハリケーンが越境するような年は、おそらく発生場所が例年よりも西に寄っているはずで、そのような年に越境台風がまとまって出現することも不思議ではありません。ただしさすがに、2個連続、ましてや2日連続というのは観測史上初の出来事になります。

次に寿命について見ましょう。(略)この台風の寿命6時間は、歴代3位タイ(同順が6個)の短命台風に相当することがわかります。(略)なおランキングトップは、寿命0時間の台風197013号です。

最後に強さの一つである中心気圧について見ましょう。(略)この台風の最低中心気圧1004hPaは、歴代5位タイ(同順が9個)の「高気圧」台風に相当することがわかります。中心気圧が直接的に強さを表すわけではありませんが、台風で強風が吹くには気圧の傾き(傾度)が必要なので、これだけ最低気圧が高いということは、かなり強い高気圧の中に発生した台風ということになるでしょう。なおランキングトップは、最低気圧1008hPaの台風196019号です。


 いろいろ勉強になります。。
 この記事の中に、「2個連続、ましてや2日連続というのは観測史上初」とあります。
 ASASから推察されるように、すぐ近くの台風13号は、台風14号の前日(18日)に越境してきていました。
 以下は、その時の電文・ゼンコクタイフウ21 キシヨウ テイセイの一部――。

------------------------------------------------------------
平成25年 台風第13号に関する情報
平成25年8月18日16時35分 気象庁予報部発表

(見出し)
 西経域から進んできた発達した熱帯低気圧が台風第13号になりました。

(本文)
 ミッドウェー諸島近海を西北西に進んでいる
発達した熱帯低気圧が台風第13号になりました。
 台風第13号は、18日15時には  (以下略)

------------------------------------------------------------

 あっ、訂正前の電文はこちら。
 本文の初め、主語が抜けていました。。

------------------------------------------------------------
平成25年 台風第13号に関する情報
平成25年8月18日16時35分 気象庁予報部発表

(見出し)
 西経域から進んできた発達した熱帯低気圧が台風第13号になりました。

(本文)
 ミッドウェー諸島近海を西北西に進んでいる
が台風第13号になりました。
 台風第13号は、18日15時には  (以下略)

------------------------------------------------------------

 この時のASASです。
 台風13号については、このように書かれています。

   STS 1313 PEWA (1313)
   994 hPa
   12.0N 180.0E PSN FAIR
   WNW 10 KT
   MAX WINDS 50 KT NEAR CENTER
   GUST 70 KT
   EXPECTED MAX WINDS 55 KT NEAR CENTER
   FOR NEXT 24 HOURS
   EXPECTED GUST 80 KT
   OVER 30 KT WITHIN 120 NM

 気象庁の監視区域内に入ったといっても、12.0N 180.0Eでは、ASASの画角に入りません。

 ●ASAS 8月18日15時
画像

 発生6時間前のASAS――。
 台風13号については、このように書かれています。

   TROPICAL STORM PEWA

   EXPECTED WINDS 30-65KT
   FOR NEXT 24 HOURS

 24時間以内に予想される最大風速が30-65kt、って幅ありすぎでは・・・?
 ちなみに、ASASにPEWAについての記事が表示されるようになったのは、17時9時以降。
 最初は一つだった[SW]マークが、途中から二つになった理由は・・・分かりません。。

 ●ASAS 8月18日9時
画像

 予想天気図におけるPEWAの扱いを見てみます。
 まずは、FSAS24から――。
 最初に登場したのは、17日21時初期値の予想図で、まだ中心は画角外でした。

 ●FSAS24 8月17日21時初期値(対象時刻:18日21時)
画像

 18日9時初期値の予想図では中心が画角の中に入ってきましたが、中心気圧の表示はありません。

 ●FSAS24 8月18日9時初期値(対象時刻:19日9時)
画像

 台風13号になった後としては初めてのFSAS24となる18日21時初期値では、中心気圧が入りました。
 等圧線の数もいきなり増えました。。

 ●FSAS24 8月18日21時初期値(対象時刻:19日21時)
画像

 次にFSAS48――。
 PEWAが最初に登場したのは、FSAS24より12時間早く、17日9時初期値の予想図。
 中心気圧の表示はなく、もっとも内側の等圧線は1000hPaで、それより中はスカスカ・・・。
 言うまでもなく、こんな構造の熱帯擾乱はありません。。

 ●FSAS48 8月17日9時初期値(対象時刻:19日9時)
画像

 17日21時初期値も同様ですが、等圧線が同心円状じゃなくなったのは、なぜ・・・?

 ●FSAS48 8月17日21時初期値(対象時刻:19日21時)
画像

 台風13号になった後としては初めてのFSAS48となる18日9時初期値では、中心気圧が入りました。
 等圧線の本数も・・・!!!

 ●FSAS48 8月18日9時初期値(対象時刻:20日9時)
画像

 台風になる前のFSAS24・FSAS48は中心気圧の表示がなく、内側の等圧線は1000hPaまでという決まり(?)があるようで、そんな縛りがなくなるのは台風になった後から――。
 それはよいとして(!?)、同じ18日9時初期値の予想天気図なのに、なぜFSAS24は中心気圧の表示がなく、FSAS48には表示があるのかについてフォロー(?)すると、両者の違いは配信時刻によるのでしょう。
 FSAS24の配信時刻は通常、14時30分から15時の間なのに対し、FSAS48は16時過ぎ。
 このため、同じ9時初期値でも15時に発生した台風(通常は15時50分〜16時30分頃に配信)については、FSAS24は「台風発生前」なのに対し、FSAS48は「台風発生後」と違いが生じることがありえます。

 ところで――。
 台風13号について、デジタル台風のサイトにはこんな記事が載っていました。

台風13号(PEWA)は現在ミッドウェー諸島近海にあります。ただし、東経180度線を越えてハリケーンから台風に変わったもので、この地点で発生したわけではありません。このような越境台風は台風200612号以来の7年ぶりとなります。(以下略)

 7年ぶりということは・・・このブログを始めた年ですね。。
 2006年12号について書いた記事がありました。
 発生前から発生後の手のひら返しは今回以上。
 この時は、(ハリケーン→)台風の位置が少し北だったので、ASASでも比較できます。
 興味のある方はご覧ください。。


  ※ 天気図は日本気象株式会社のHPより引用しました。

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*** ハリケーン → 台風13号 ***
 台風11号が大東島地方に最接近中。  この後の影響が懸念されますが、そんな中、15時にひっそりと(?)台風13号が・・・。  発生ではなく、ハリケーンが西経域から進んできて、台風13号になりました。 ...続きを見る
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2014/08/07 20:36

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