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zoom RSS *** キロクアメ オカヤマ + キロクアメ マツエ × 2 (7/15) ***

<<   作成日時 : 2013/07/16 15:40   >>

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 きのうは夜勤の初日でしたが、朝ふつうに目が覚めてしまい、その後、なかなか寝られず・・・。
 寝るのをあきらめ、何気なくレーダーとアメダスをチェックしてびっくり。
 土曜日に見解を組み立てた時、中国地方でこんな雨が降るとは予想していませんでした。

 11時の鹿島(・・・島根県にもあります・・・)の降水量は89ミリ!
 毎正時の値でこれだけ拾うということは・・・。
 
 ということで、やはりキロクアメが発表されていました。
 キロクアメ オカヤマが1回、キロクアメ マツエが2回。 
 2度目のキロクアメ マツエは解析雨量ではなく、実測値でした。

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岡山県記録的短時間大雨情報 第1号
平成25年7月15日10時37分 岡山地方気象台発表

 10時岡山県で記録的短時間大雨
 真庭市付近で約100ミリ
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島根県記録的短時間大雨情報 第1号
平成25年7月15日11時27分 松江地方気象台発表

 11時島根県で記録的短時間大雨
 松江市付近で約100ミリ
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島根県記録的短時間大雨情報 第2号
平成25年7月15日11時35分 松江地方気象台発表

 11時20分島根県で記録的短時間大雨
 安来市伯太で100ミリ
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 エコーを並べておきます。。

 ●レーダーエコー図       左:7月15日1時〜4時    右:7月15日5時〜8時
画像

 ●レーダーエコー図       左:7月15日9時〜12時    右:7月15日13時〜16時
画像


 強雨の要因を天気図で説明するのは、容易でありません。
 何しろ、梅雨前線は前日(14日)21時を最後に、天気図から消えていましたので・・・。

 10時36分に発表された全般気象情報では、〔気圧配置など〕の部分に次のように書かれています。

    暖かい湿った空気や上空の寒気の影響で、
    西日本を中心に大気の状態が非常に不安定となっています。


 ●500hPa実況天気図  7月15日9時
画像

 松江の500hPaの気温は-3.6度。
 松江は平年値がないので、米子を参考にすると、7月15日9時の値は-5.4度。
 中国地方の上空には、平年より特別に強い寒気が入っていたわけではありません。
 (松江の300hPaの実況は-30.4度。米子の平年値-29.7度に比べると少しだけ低め)
 また、周辺の地点と比較すると、南西諸島や太平洋側は南海上の上層寒冷低気圧、北日本は東進してきた寒気トラフの影響で気温が低く、松江の-500hPa/3.6度は国内でもっとも高かったりします。。
 そんなわけで、中国地方の大雨は「上空の寒気」より、「暖かい湿った空気」に主要因を求めるべきでしょう。
 850hPa相当温位の予想図を参考にすると・・・。

 ●850hPa相当温位予想図(7月14日21時初期値 FT=12)  対象時刻・7月15日9時
画像

 大陸東岸〜黄海には(台風7号起源を含む)南からの暖湿気の流れ込みがあり、朝鮮半島には345K以上の高相当温位域が広がっています(韓国では、14日に時間90ミリ以上の雨を観測した地点がありました)。
 これが日本海西部で西北西に向きを変え、中国地方には相当温位342K以上の非常に湿った空気が入っていました。上空の寒気はそれほどでなくても、湿湿気の流れ込みは、日本列島で一番顕著だったわけです。

 上で引用した全般気象情報が発表されたのは、10時36分。
 シビアな状況の時は、通常5時に発表されるものなので、これだけで後手に回ったことをうかがわせます。
 もっとも、影響範囲が狭いので、全般気象状況として発表するかは判断が悩ましいところ。
 それでも、予想以上の強雨・大雨になったことから、発表に踏み切ったのでしょう。

 以下は、地上気象情報と府県気象情報などの発表時刻を並べたもの。
 地方気象情報と鳥取・広島の府県情報の第1号はそれなりに早く出ていますが、キロクアメが発表された島根・広島の第1号は12時30分過ぎ。あまりの急変に追いつかなかったのでしょうか。。

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<全般気象情報>
  大雨と雷及び突風に関する全般気象情報 第1号 平成25年7月15日10時36分
  大雨と雷及び突風に関する全般気象情報 第2号 平成25年7月15日16時36分

<地方気象情報>
  大雨に関する中国地方気象情報 第1号 平成25年7月15日09時38分
  大雨と落雷及び突風に関する中国地方気象情報 第2号 平成25年7月15日11時53分
  大雨と落雷及び突風に関する中国地方気象情報 第3号 平成25年7月15日16時34分

<鳥取県・府県気象情報など>
  大雨に関する鳥取県気象情報 第1号 平成25年7月15日09時21分
  鳥取県竜巻注意情報 第1号 平成25年7月15日10時46分
  大雨と突風及び落雷に関する鳥取県気象情報 第2号 平成25年7月15日11時40分
  鳥取県竜巻注意情報 第2号 平成25年7月15日11時46分
  大雨に関する鳥取県気象情報 第3号 平成25年7月15日14時55分
  大雨に関する鳥取県気象情報 第4号 平成25年7月15日16時46分
  大雨に関する鳥取県気象情報 第5号 平成25年7月15日18時30分
  大雨に関する鳥取県気象情報 第6号 平成25年7月15日21時39分

<島根県・府県気象情報など>
  島根県竜巻注意情報 第1号 平成25年7月15日10時46分
  島根県記録的短時間大雨情報 第1号 平成25年7月15日11時27分
  島根県記録的短時間大雨情報 第2号 平成25年7月15日11時35分
  島根県竜巻注意情報 第2号 平成25年7月15日11時45分
  大雨と突風及び落雷に関する島根県気象情報 第1号 平成25年7月15日12時33分
  大雨と突風及び落雷に関する島根県気象情報 第2号 平成25年7月15日16時31分

<岡山県・府県気象情報など>
  岡山県記録的短時間大雨情報 第1号 平成25年7月15日10時37分
  大雨に関する岡山県気象情報 第1号 平成25年7月15日12時47分
  大雨に関する岡山県気象情報 第2号 平成25年7月15日15時40分
  大雨に関する岡山県気象情報 第3号 平成25年7月15日18時48分

<広島県・府県気象情報など>
  大雨に関する広島県気象情報 第1号 平成25年7月15日10時42分
  広島県竜巻注意情報 第1号 平成25年7月15日10時46分
  広島県竜巻注意情報 第2号 平成25年7月15日11時47分
  大雨に関する広島県気象情報 第2号 平成25年7月15日15時41分

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 これだけの大雨なので、極値を更新した所があったはず・・・と思いチェックしたら、予想通り・・・。
 でも、予想に反して、区界も! これには驚きました。

画像

 局地的な降り方とはいえ、なかなか異様な絵ではあります。。

画像

 この下層暖湿気が西北西から流れ込む形は梅雨末期の日本海側(・・・今年の中国はすでに梅雨明けしましたが・・・)に見られるパターン。東谷の形が続き、あす、あさっては北陸〜東北日本海側が要注意になりそうです。関東は・・・。
 数日前までのGSMは、低気圧が北海道に近づく予想でしたが、結局、500hPaの高度場予想が高すぎたようです。ECMWFに近づくのは、難しいですね。。


 ※ レーダーエコー図は「川の防災情報」、AUPQ35・FXJP854は日本気象株式会社、
   そのほかの画像は気象庁HPより引用のうえ、加工しました。

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
ECMWFと日本のGSMの違いは、データの取り込みストップの時刻です。GSMの計算スタートは12UTCは、1420UTCから1520UTCの間で行われるのに対して、ECMWFは1900UTCスタートの2100UTC頃出力という違いがあって、取り込み量が根本的に違います。GSMで12UTCの結果が反映されるのは、18UTCの出力分からですので、その分の違いは考えておかないとならないでしょう。
GFSは下手をすると、6時間予報値を解析として出してくる場合がありますから、要注意です。
navarea11
2013/07/16 23:18
コメントありがとうございます。

ECMWFとGSMを比較してみると、
データ取り込みストップ時刻の違いはあるにしても、
GSM(FT=84までの話ですが)は18UTCになってもあまり改善されず、
12UTCのECMWFより高度場表現が悪いことが多い感じがします。
 (06UTCのGSMと00UTCのECMWFの比較も同様)
モデルの性能自体にも差があるのではないでしょうか。
たかはし
2013/07/17 16:25
GSMのT+84までの予測で高度場表現がおかしいのは、アジア地域の取りこぼしが多いためで、GFSも似た症状を持っています。NOAAが船舶向けに公表している天気図の発効時刻が物語るかと。ECMWFが高度表現が良好というのは、アジア地域の実況を取り込んでいるためです。
GSMの場合、12、00UTCでも良いのですが、3時間内で取り込んだ解析初期値(Early analysis)を基にした6時間予報値を使って解析(修正を施す)を行うので、間で変化があっても更新ができていなければ引きずる格好になります。実況再解析は12時間後のCycle Runの時刻にならないと反映されませんから、実際には誤差を含んだ状態の初期値になっているかと思います。ECMWFとの違いはここにあります。
時期は古くなりますが、WMOサイトに数値計算モデルに関する主要国のモデルなどの資料が出ていますので、参照してみてください。
http://www.wmo.int/pages/prog/www/DPFS/ProgressReports/2012/2011_GDPFS-NWP.html
navarea11
2013/07/20 20:07

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