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zoom RSS *** 4月3日の爆弾低気圧 ***

<<   作成日時 : 2012/12/04 02:38   >>

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 今年の新語・流行語大賞が発表されました。
 以下は、オリコンの記事からの引用です。

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【2012新語・流行語】年間大賞はスギちゃんの「ワイルドだろぉ」
                      オリコン 12月3日(月)17時0分配信

 その年に話題となった言葉を決定する年末恒例の『2012 ユーキャン新語・流行語大賞』(現代用語の基礎知識選)が3日発表され、今年大ブレイクしたピン芸人スギちゃんの持ちネタ「ワイルドだろぉ」が年間大賞に選ばれた。芸人による大賞受賞は2008年のエド・はるみ「グ〜!」以来4年ぶり。また今夏に開催されたロンドン五輪での競泳・松田丈志選手による「手ぶらで帰らせるわけにはいかない」や、京都大学・山中伸弥教授がノーベル賞を受賞したことで一気に広まった「iPS細胞」などがトップテン入りを果たした。

 同選考委員会では、大賞について「ユニークそのものの扮装と、さらに飛び出してくるコトバというのが『ワイルドだろぉ』というもので、まさに正体不明のイメージによって人気を集めている」と分析。また、「『ワイルド系』であっても『活き』のいい新しいタイプの人たちの手によって日本を掃除してほしい」という希望を込めたという。

 トップテンには野田佳彦首相が衆院解散に関しての「近いうちに…」や、「維新」など政治の揺らぎを表した言葉のほか、東京スカイツリー開業にあわせ注目された大規模な商業施設「東京ソラマチ」などが選出されている。

 同賞は1年の間に軽妙に世相を表現している言葉や、広く大衆の目や口、耳を賑わせた言葉の中から選出。11月8日に大賞候補50語が発表されていた。

トップテンに選ばれたのは下記のとおり
「受賞語」受賞者
「iPS細胞」山中伸弥氏(京都大学iPS細胞研究所所長)
「維新」橋下徹(日本維新の会 代表代行)
「LCC」Peach Aviation社/エアアジア・ジャパン社/ジェットスター・ジャパン社
「終活」週刊朝日編集部/故 金子哲雄氏(流通ジャーナリスト)
「第3極」第3極関係者
「近いうちに…」野田佳彦首相
「手ぶらで帰らせるわけにはいかない」松田丈志選手(ロンドン五輪競泳日本代表)
「東京ソラマチ」東武タウンソラマチ社
「爆弾低気圧」ウェザーニューズ社
「ワイルドだろぉ」スギちゃん(芸人)【年間大賞】
(50音順)

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 こちらのサイトには受賞語一覧と解説が載っています。

   爆発的に発達する温帯低気圧のこと。寒候期に限られるが台風並みに発達するものも多く、
   広い範囲に強風、大雨、大雪、高波をもたらす。
   今年4月上旬、日本海で低気圧が急発達し、暴風雨による被害が全国に広がった。
   『現代用語の基礎知識』には2008年版から登場している用語。


 気象庁のHPは爆弾低気圧について、

   中心気圧が24時間で24hPa×sin(φ)/sin(60°)以上低下する温帯低気圧(φは緯度)。
   例えば北緯40°なら17.8hPa/24hが基準となる。(気象科学事典等による)


と記していますが、「使用を控える用語」の扱いで、「 「急速に発達する低気圧」などと言い換える」よう勧めています。爆弾低気圧のほうが危なさが伝わると思うのですが・・・。

 それはともかく、爆弾低気圧が受賞となったのは、4月上旬の低気圧が記録的なものだったからです。
 この低気圧については、以前の記事でちょっとだけ触れていて、その中で、

   日本海で960hPa台まで発達した低気圧は、ちょっと記憶にありません。
   この低気圧については別に触れるとして・・・。


と書いていましたが、結局、うやむやになっていたので、今さらながら・・・。

 と言っても、8ヵ月前のことですし、すでにまとめられたのが色々あります。

 ・平成24 年4 月2〜3 日に急発達した低気圧について(気象研究所)
 ・平成24 年4 月3 日から5 日にかけての暴風と高波(気象庁)
 ・2012年4月の低気圧(Wikipedia)

 中でも、気象研究所がまとめたものは、参考になります。以下は、冒頭部分の引用です。

   今年4 月2 日から3 日にかけて、低気圧が日本海で急速に発達し、
   寒冷前線が西日本から北日本を通過して、各地に風による災害をもたらしました。
   春季に日本海低気圧が急発達することはたびたびありますが、
   今回の低気圧では2 日21 時から3 日21 時までの24 時間に
   中心気圧が42 ヘクトパスカル(速報値)も低下し、非常に稀な事例と言えます。
   この低気圧の急発達は、低気圧と対流圏界面付近の気圧の谷との相互作用
   および南からの水蒸気供給が大きく寄与していることがわかりました。


 ですが、この図はちょっと・・・???(気象研究所の資料より引用)
 キャプションには次のようにありますが・・・。

   低気圧の強化に対流圏界面(対流圏と成層圏の境に存在)の変動が
   大きく影響していたことを示す図(4月3日09時)。

     カラーは圏界面の気圧(hPa、圏界面の高度に対応)、黒実線は海面更正気圧(hPa)。
     中緯度では通常は200〜300hPa(高度12000〜9000m)付近にある圏界面が
     低気圧の西で大きく下降して、500hPa(5500m)付近まで達している。
     一方、低気圧の東側では強い潜熱加熱と対流のため圏界面が持ち上げられている。
     このため低気圧の上空では圏界面の傾斜が非常に急になり、
     強い上昇流が引き起こされ、低気圧の発達に寄与する。


画像

 朝鮮半島南部〜チェジュ島付近の圏界面高度は500hPa前後と解析されています。

 一方、AUPA20に描画されている圏界面高度を見ると、一番低いのは350hPaの等値線。
 チェジュ島付近は150hPaとだいぶ差があります。

 ●AUPA20 2012年4月3日9時 (北海道放送のHPより引用)
画像

 これはエマグラムで確かめるしかありません(以下の図はワイオミング大学のサイトからの引用)。

 まずは、ターリエン(大連)。圏界面高度は370hPa付近。
 気象研究所の解析もAUPA20も、大差ありません。

画像

 次は、チンタオ(青島)。圏界面高度を400hPaとするか、270hPa付近とするか、微妙なところですが、解析図を見た感じでは、気象研究所とAUPA20とで、大差なしと言ってよいでしょう。

画像


 最後は、問題のチェジュ。
 いくつか逆転層や安定層があり、判定が難しいですが、圏界面と言えるのは100hPa付近なのでは?
 430hPa〜280hPa付近の減率が大きいので、少なくとも、500hPa付近を圏界面とするのは無理でしょう。
 ということで、気象研究所の解析より、AUPA20のほうが実態に近いと思います。

画像

 こんなに書く予定ではなかったのですが、ちょっと盛り上がって(?)しまいました。。

 発達する低気圧は頻繁に通っても、最近はAUPA20を見ることが少なくなりました。
 時間的に余裕がなくても、見るべきものは見ないといけません。

 Wikipediaのリンクにこんなのがありました。目を通しておかないと・・・。

  ・日本近海の爆弾低気圧活動と大規模循環場との相互作用

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