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zoom RSS *** 能生付近の大雨 (10/11) ***

<<   作成日時 : 2012/11/11 23:08   >>

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 きょうは、日本海と南岸をそれぞれ前線を伴った低気圧が東進。
 南から湿った空気が流れ込み、太平洋側は所々で激しい雨が降りました。
 日本海側は雨はそれほどではなかったものの、南よりの風が吹き、トクシユ電文が――。
   (ほかに、トクシユ ウンゼン・トクシユ ムロトが1通ずつ)

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トクシユ ツルガ 
カゼ 47631 11145 15140 11140 15250」ジドウシヨリ=
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トクシユ タカダ 
カゼ 47612 11184 17142 11184 17262」ジドウシヨリ=
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トクシユ タカダ 
カゼ 47612 11193 18131 11192 19255」ジドウシヨリ=

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 荒れた日曜日になってしまいましたが、上越地方はちょうど1ヵ月前も荒れていました。
 風ではなく、雨で・・・ということで、アップし損ねていた「能生付近の大雨」について――。

 まずは、地上天気図。
 この日は午後に寒冷前線が、北日本〜北陸〜山陰を通過していました。
 でも、これだけでは特別に危なくは見えません。

 ●地上実況天気図       左:10月11日15時    左:10月11日21時
画像

 危なさが分かるのは、500hPaの天気図。
 朝に朝鮮半島にあった強い正渦が、夜には北陸地方には近づいていました。

 ●AXFE578       左:10月11日9時     右:10月11日21時
画像

 この正渦は、500hPaで-20度前後の強い寒気を伴っていました。
 輪島の21時の-20.1℃は11月11日の平年値です。

 ●500hPa寒気       10月11日21時
画像

 悪いことに、海水温は夏の貯金が残っていて、平年よりも高め。北陸の沖合いは24〜25度でした。
 そこへ1ヵ月先の強い寒気が入ってきたので、大気の状態は当然、不安定になります。

 ●日本付近の海面水温と偏差 10月11日
画像

 その結果が、以下に並べたレーダーエコー図。
 上越地方では、昼過ぎから内陸部で対流雲が発生していましたが、16時頃から、能生〜糸魚川周辺(および富山県東部)で地上風が南よりに変化。このため、新潟県上越〜富山県東部では海岸線に沿うような形で地上風の収束が強まり、ライン状の強いエコーが停滞しました。能生周辺では、時間80ミリを超える猛烈な雨に・・・。
 このラインは19時を過ぎるとやや南下し、北陸道・北陸本線からずれる形に変化しています。

 ●レーダーエコー図     左:10月11日13時〜16時   右:10月12日17時〜20時
画像

 当初はトラフが通過する夜遅くまで、断続的に強い雨雲が能生付近にかかる見解でしたが、ラインはあまり北上することなく、次第に山沿いへ南下。雨は終息に向かいました。
 トラフの通過前(500hPaの寒気が底を迎える前)に、新潟県の雨がピークを過ぎた理由としては、下層シア(北海道の低気圧からのびる寒冷前線)が南へ下がり、収束が弱まったためと考えられます。

 ●レーダーエコー図     左:10月11日21時〜24時   右:10月12日1時〜4時
画像

 先に、「16時頃から、能生〜糸魚川周辺(および富山県東部)で地上風が南よりに変化」と書きました。
 寒冷前線の通過前なので、当たり前のような感じがするかもしれませんが、そうでもありません。
 高田のウィンドプロファイラを見ても、下層風に南成分は見られません。

 ●ウィンドプロファイラ 10月11日12時〜24時
画像

 これはおそらく、先行して南岸を低気圧が通過したことが関連しているのでしょう。
 南の低気圧に吹き込む風の流れがあるので、寒冷前線通過前にも関わらず、北よりの風が卓越・・・というのは、下のアニメーションでも分かります(tenki.jpのブログパーツを利用)。
 そんな中、何がトリガーになって、能生〜糸魚川周辺の風が南よりに変わり、地上風の収束が強まったのか・・・というところまでは、よく分かりません。。


 この強雨により、北陸道では土砂崩れが起こり、通行止めとなりました。
 以下は、産経新聞の記事からの引用です。

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北陸自動車道で土砂崩れ 観光バスなど4台乗り上げ けが人はない模様
2012.10.11 23:12
 11日午後6時50分ごろ、新潟県糸魚川市鬼伏の北陸自動車道上り線の斜面で土砂崩れが発生し、観光バスを含む車両4台が乗り上げたと110番通報があった。新潟県警高速隊によると、けが人はいないとみられる。

 観光バスは富山県から東北方面に旅行に行った帰りとみられ、客ら24人が乗っていた。他の3台はトラックと乗用車2台で5人前後が乗っていたとみられるが、けが人はいないという。

 土砂は長さ約50メートルにわたって崩れ、上り2車線のうち追い越し車線の半分程度まで達し、最大で1メートル以上積み上がった。数台は土砂を乗り越えて通過した。新潟県の能生−糸魚川インターチェンジ間が上下線とも通行止めとなった。
  新潟地方気象台によると、糸魚川市では同日午後6時15分からの1時間に67ミリの激しい雨を観測した。

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 最後の行、「糸魚川市では・・・」とありますが、該当するアメダス地点は糸魚川ではなく、能生。
 能生は、台風17号による雨&台風が遠ざかった後の雨(9/30〜10/1)により、24時間雨量の最大値が209ミリとなり、観測史上1位の記録を更新しましたが、今度は1時間雨量でも極値を更新。
        → 能生・観測史上1〜10位の値(年間を通じての値)

 午後6時15分からの・・・と細かいわりに、観測史上1位の記録更新について触れられていないのは、ちょっと不思議な感じがします。細かすぎますかね。。



 ※ 天気図は北海道放送、レーダーエコー図は「川の防災情報」、
   海面水温図・ウィンドプロファイラは気象庁のHPより引用のうえ、一部加工しました。

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