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zoom RSS *** 室蘭付近の暴風雪 (11/27) ***

<<   作成日時 : 2012/11/29 00:00   >>

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 きのう(27日)はシフト業務が終わった後、ハインドキャストを作成していました。
 26日の関東の気温外しの件と、きのうの室蘭周辺の暴風雪――。
 下は北海道新聞の記事からの引用です。

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暴風雪 停電4万1千戸 室蘭最大風速39・7メートル 道央・道南
(11/27 11:08、11/27 18:34 更新)

 発達した低気圧が道内上空を通過して一時的に強い冬型の気圧配置となった影響で、道内は27日、室蘭市で11月の観測史上最大の最大瞬間風速39・7メートルを記録するなど暴風雪に見舞われた。暴風雪の影響で道内各地の送電線が停止するなどし、同日未明から早朝にかけて胆振、日高管内などで大規模な停電が発生し、停電は最大で一時約4万1千戸に上った。同日正午現在、約2万5千戸が停電している。JRなど交通機関にも大きな乱れが出ている。

 北電によると27日午前11時現在、道央・道南を中心に19市町の約3万1170戸が停電している。同社は暴風雪で各地の送電線が振動し、送電が自動停止したことが主な原因とみて調べている。

 同日午前11時現在で停電しているのは北電室蘭支店管内の室蘭市、登別市、伊達市、胆振管内白老町、同壮瞥町などで約2万8450戸、苫小牧支店管内の日高管内新冠町、同浦河町などで約2230戸、函館支店管内の檜山管内せたな町、同今金町などで約420戸。旭川支店管内の上川管内美瑛町などで約30戸、小樽支店管内で後志管内蘭越町などで約30戸。同日正午現在では、このうち、約6410戸が復旧した。

 北電は同日午前11時から札幌市内で開いた記者会見で、室蘭市をはじめ胆振、日高管内などで最大約4万1千戸で停電が発生したのは、暴風雪で送電線が振動し、送電が自動停止したことが主な原因とみられると説明。停電の理由について「送電線が振動し、電線同士がくっつくとショートする恐れがあるため、暴風時は送電が自動停止する仕組みになっている」と話した。

 室蘭とその周辺では27日午前3時40分ごろから小規模な停電が起き、同5時50分ごろから電線の振動で計6本の送電線が停止。停止した送電線に接続している地域で大規模な停電が起きた。北電は、送電機能自体は故障していないとみており、風が弱まり次第、送電を再開する方針。

 また函館や旭川、小樽などでは、各世帯につながる配電線の事故もあり、一部で停電が起きた。

 停電となった地域では、市立室蘭総合病院が停電のため外来診療を休止したり、信号が止まるなど、市民生活に影響が出た。道内の有数の温泉地である登別温泉のホテル・旅館では朝食やチェックアウトの時間帯と重なり、混乱した。<北海道新聞11月27日夕刊掲載>

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 記事の冒頭には「発達した低気圧が道内上空を通過して一時的に強い冬型の気圧配置となった影響で・・・」とありますが・・・、確かめてみます。

 北海道を発達した低気圧が通過したのは事実ですが、この低気圧は総観規模の低気圧ではありません。
 メインの低気圧はすでにオホーツク海に進んだ、前線を伴った低気圧。
 この記事からは、「北海道を低気圧が通過した後、冬型の気圧配置になった」と読み取れますが、正確には「冬型の気圧配置の中、北海道を低気圧が通過した」でしょう。
 蛇足ながら、この気圧配置、西高東低ではありますが、冬型と呼ぶにはちょっと違和感がありますね。。

 ●地上実況天気図       左:11月27日6時    右:11月27日9時
画像

 北海道を通過した低気圧は、500hPaの強い正渦に対応しています。
 500hPaの気温は-36℃前後で、この時期としては上空にかなり強い寒気が流れ込んでいました。
 一方で、850hPaの等温線が西に凸になっていることから分かるように、下層寒気の流れ込みは遅れていて、室蘭付近は27日6時の時点で-6度前後と比較的高めでした。

 ●AXFE578   11月27日9時
画像

 下層の気温は比較的高いのに、上空には強い寒気が流れ込んでいる――ということで、大気の状態は非常に不安定で、SSI(850hPa-500hPa)は0〜-1前後。雪雲が発達しやすい場だったわけです。

 大気の状態が非常に不安定だったことに加え、低気圧の後面では下層の北よりの風と西よりの風の収束が明瞭だったため、雪雲が発達。洞爺湖周辺では時間10-15cm前後の非常に強い雪となった所がありました。
 アメダスでは、大滝・大岸・登別の3ヵ所の最深積雪がそれぞれ50cm・35cm・22cmに達し、11月としての記録を更新しました(統計開始は大滝と大岸が1983年、登別は1988年)。

 ●レーダーエコー図     左:11月27日1時〜4時    右:11月27日5〜8時
画像

 強い雪雲のラインは低気圧の動きに合わせ、徐々に東進。
 昼頃は千歳や夕張・岩見沢周辺でも時間5-10cmの短時間強雪となりました。

 ●レーダーエコー図     左:11月27日9時〜12時    右:11月27日13〜16時
画像

 上で、「低気圧の後面では下層の北よりの風と西よりの風の収束が明瞭」と書きましたが、地上天気図からも分かるように、気圧傾度は低気圧の後ろ側で非常に大きかったため、西よりの風も北よりの風も強まり、道南を中心に記録的な暴風となりました。
 桧山地方の奥尻(26.5)・せたな(22.6)、日高地方の三石(17.3)・静内(14.8)(+遠野(14.0))の最大風速は観測史上1位の記録を更新したほか、室蘭(29.9)・千歳(17.0)・登別(12.4)・黒松内(12.4)などで、最大風速が11月としての観測史上1位の記録を更新しました。
 記事にあるように、室蘭では最大瞬間風速が39.7メートルに達し、11月の記録を更新しています。

 この暴風雪が大規模な停電をもたらしているわけですが、ウィンドプロファイラもこの影響でしょうか。26日5時40分を最後にデータがストップしていて、この状態は現在も続いています。
 (アメダスは別系統なのか、正常に入電しています)

 ●ウィンドプロファイラ・室蘭   11月26日21時〜11月27日9時
画像

 暴風雪をもたらした低気圧が遠ざかったと思ったら、次の低気圧が発達しながら接近中。
 27日と形は違いますが、気の抜けない状態が続きそうです。


 ※ 地上天気図・ウィンドプロファイルは気象庁HP、AXFE578は北海道放送のHP、
   レーダーエコー図は「川の防災情報」のHPから引用しました。

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