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zoom RSS *** 渡島地方の強雨 (10/2〜3) ***

<<   作成日時 : 2012/10/03 18:27   >>

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 きのう(2日)は夜勤で22時出社。
 引き継ぎをしている間、函館市内のアメダス・戸井泊の雨量がものすごいのびに・・・。

 時刻 10分降水量 1時間降水量
  21:30    2.5  19.5
  21:40    2.5  18.5
  21:50   13.5  28.5
  22:00   19.5  43.0
  22:10   15.5  55.5
  22:20   20.5  74.0
  22:30   15.0  86.5


 10分15〜20ミリ前後の強雨が50分継続。
 時間雨量は22時30分の時点で、86.5ミリ。100ミリを超えるのは確実と思っていたのですが・・・。

 時刻 10分降水量 1時間降水量
  22:40   2.0  86.0
  22:50   3.5  76.0
  23:00   7.0  63.5
  23:10   0.5  48.5
  23:20   2.0  30.0
  23:30   0.5  15.5

      ・戸井泊・10分ごとの実況値(気象庁HP)

 きのうの観測史上1位の記録更新は戸井泊のみで、1時間雨量の最大値は87.5ミリ。
 渡島支庁の記録的短時間大雨情報の閾値は時間90ミリ以上なので、わずかに基準に届かず。
 それでも、従来の記録の倍で、これまでの3時間雨量の記録を軽く上回っています。
 また、3時間雨量の121.5ミリは従来の日降水量の記録より上。
 キロクアメ ハコダテの発表はありませんでしたが、記録的な大雨だったことは確かです。
                                   (下の画像は気象庁HPより引用)

画像

 戸井泊に強雨をもたらしたエコーは小規模なものでしたが、同じようなエリアに停滞していました。
 下は気象庁のHPから引用した、22時20分のレーダーエコー図です。
 (画像をクリックすると、別ウィンドウで21時〜24時を連続して見られます)
 
画像

 これだけ局地的な現象だと、予想はかなり困難。
 函館海洋気象台の最初の府県情報は、戸井泊の雨がピークを越えた後でした。

   大雨に関する渡島・檜山地方気象情報 第1号 平成24年10月2日23時43分
  大雨に関する渡島・檜山地方気象情報 第2号 平成24年10月3日02時55分


 そして、3時前の情報で、「渡島地方の大雨のピークは過ぎましたが、これまでの大雨により、地盤の緩んでいる所があります。引き続き3日明け方まで、土砂災害に警戒してください。」と終了宣言。ところが・・・。

 昨夜遅くの戸井泊周辺と同様、朝になってから北斗市周辺で小規模ながら対流雲が発達。
 この強雨により、江差線は運転見合わせになりました。
 そんなわけで、府県情報再開――。

   大雨に関する渡島・檜山地方気象情報 第3号 平成24年10月3日06時54分

 ●レーダーエコー図     左:10月3日1時〜4時    右:10月3日5〜8時
画像

 日中もエコーの分布はあまり変わらず、渡島東部や胆振西部など、所々で強雨がありましたが、15時30分頃の情報で、「渡島・檜山地方の大雨のピークは過ぎましたが、3日夕方まで局地的に激しい雨が降る見込みです。低い土地の浸水に注意して下さい。また、4日未明まで土砂災害、河川の増水に注意して下さい。」と終了宣言。
 今度はさすがに大丈夫でしょう・・・。 

  大雨に関する渡島・檜山地方気象情報 第4号 平成24年10月3日11時26分
  大雨に関する渡島・檜山地方気象情報 第5号 平成24年10月3日15時32分


 ●レーダーエコー図     左:10月3日9時〜12時   右:10月3日13〜16時
画像

 
 下は最後の第5号から一部引用したもの――。

-------------------------------------------------------------
<雨の実況>
アメダスによる速報値
降り始め(2日20時)から3日15時までの雨量
 渡島東部 函館市戸井泊 151.0ミリ

降り始め(2日20時)から3日15時までの1時間雨量の最大値
 渡島東部 函館市戸井泊  86.5ミリ(2日22時30分)
 函館市戸井泊では統計開始(2003年)以来の1位となっています。
解析雨量による速報値
 渡島西部 福島町付近   約90ミリ (3日12時30分)
 渡島西部 知内町付近   約90ミリ (3日12時30分)

-------------------------------------------------------------

 ちょっと気になったのは、最後の解析雨量による速報値。90ミリなら、基準に引っかかるのでは・・・?
 90ミリというのはこちらのサイトで得た情報でしたが、気象庁のHPで調べたところ、100ミリ。
 先に、戸井泊の時間雨量の最大値は87.5ミリなので、「基準の90ミリにわずかに届かず」と書きましたが、少し猶予はあったようです・・・といっても、紙一重のところでしたが・・・。

 関連して気になるのは、1時間雨量の最大値が「22時30分までの86.5ミリ」になっている点。
 これは第1号から一貫していますが、なぜ「22時35分までの87.5ミリ」にしないのか、よく分かりません。
 府県情報の記述は、10分単位と決まっているのでしょうか?

 さらに気になるのは・・・。

   <気象概況>
    北海道付近は気圧の谷の中に入っており、大気の状態が不安定になっています。


 これも第1号から一貫していますが、ざっくりし過ぎでしょう。。

 ちなみに、北海道新聞の記事には、「札幌管区気象台によると」ということで、もう少し詳しく書かれています。

----------------------------------------------------------------------------
戸井149・5ミリ 24時間雨量最多を記録(10/03 11:54、10/03 13:52 更新)
 道内は上空を寒気を伴った気圧の谷が通過した影響で、3日午前も道南地方を中心に局地的な大雨に見舞われた。函館市戸井地区で、正午までの24時間降水量が149・5ミリに達し、2003年の統計開始以降、同地区での最高を記録した。

 大雨のため、函館市戸井地区の弁才町で、山林の土砂崩れがあり、幅4メートル片側1車線の市道上に高さ80センチ、幅20メートルにわたって土砂が流れ込んだ。同市戸井支所によると、発生時刻は不明だが、市民からの通報により同日午前8時ごろ、職員が現場で被害を確認。市道は通行できない状況。付近に人家はなく、けが人もいない。土砂は同日中に取り除くという。

 札幌管区気象台によると、函館市戸井地区の上空で、海上から流れ込んだ暖かい空気に、上空の比較的冷たい空気がかぶさる形となり、積乱雲が急速に発達。そのまま停滞して、激しい雨を降らせた。

 このほかの観測地点の正午までの24時間降水量は、函館空港で51ミリ、登別で40・5ミリ。同気象台によると、道南を中心に胆振、後志地方などで同日夜まで雷を伴う激しい雨が降る見込み。

----------------------------------------------------------------------------

 500hPaは5700gpm付近の流れに対応するトラフが接近中で、-15度以下の「比較的冷たい空気」が入っていました。トラフ前面の上昇流場であったことに加え、上空に冷たい空気が入っていたために、大気の状態が不安定になっていたと考えられます。

 ●500hPa解析天気図     左:10月2日21時     右:10月3日9時
 
画像

 「海上から流れ込んだ暖かい空気」は850hPa相当温位予想図で代用――。
 これを見ると、渡島半島など北海道南西部には、東南東〜南東の風が入っているのが分かります。ただ、吹走距離は短く、風速もそれほど強くはありません。相当温位の値は312K前後で、時間80ミリ以上の猛烈な雨をもたらすとは思えない形です。

 ●GSM 850hPa相当温度位 12時間後予想図
   左:10月2日9時初期値 (10月2日21時対象) 右:10月2日21時初期値 (10月3日9時対象)

画像

 ただし、地形を見ると、函館市戸井地区や北斗市、90ミリの雨が観測された福島町・知内町など、いずれも起伏に富んでいます。下層の相当温位がそれほど高くなくても、不安定な状況下で湿った空気が流れ込み続ければ、地形上昇の効果も加わる場所では猛烈な雨になり得る、という事例なのでしょう。
                              (画像はGoogleマップを引用)

画像

 以上を簡潔にまとめると、函館海洋気象台発表の気象概況・「北海道付近は気圧の谷の中に入っており、大気の状態が不安定になっています。」になります。
 間違いではありませんが、説明になっているような、いないような・・・。
 ふつうの人が目にする地上天気図では、当然、読み取ることは出来ません。

 ●地上実況天気図       左:10月2日21時     右:10月3日9時
画像

 函館海洋気象台発表の情報について、警報についても疑問が・・・。
 まずは、昨夜22時16分に発表された電文――。

----------------------------------------------------------------
ケイホウ1 ハコダテ

022216
2310 14
2320 03 14
2330 10 14
平成24年10月 2日22時16分 函館海洋気象台発表
渡島北部」雷注意報」
渡島東部」大雨警報」雷注意報」
渡島西部」大雨,雷注意報」
((渡島地方では、3日未明まで低い土地の浸水に警戒して下さい。))

渡島北部 [継続]雷注意報
渡島東部 [発表]大雨警報 [継続]雷注意報
 特記事項 浸水警戒
渡島西部 [継続]大雨,雷注意報
 特記事項 土砂災害注意 浸水注意
檜山北部 発表注意報・警報はなし
檜山南部 発表注意報・警報はなし
檜山奥尻島 発表注意報・警報はなし

----------------------------------------------------------------

 その50分後に発表された電文――。
 市町村ごとの注警報まではチェックしていませんが、二次細分を見るといずれも「継続」。
 何が変わったかというと・・・。

----------------------------------------------------------------
ケイホウ1 ハコダテ

022306
2310 14
2320 03 14
2330 10 14
平成24年10月 2日23時06分 函館海洋気象台発表
渡島北部」雷注意報」
渡島東部」大雨警報」雷注意報」
渡島西部」大雨,雷注意報」
((渡島地方では、3日未明まで土砂災害や低い土地の浸水に警戒して下さい。))

渡島北部 [継続]雷注意報
渡島東部 [継続]大雨警報 雷注意報
 特記事項 土砂災害警戒 浸水警戒
渡島西部 [継続]大雨,雷注意報
 特記事項 土砂災害注意 浸水注意
檜山北部 発表注意報・警報はなし
檜山南部 発表注意報・警報はなし
檜山奥尻島 発表注意報・警報はなし

----------------------------------------------------------------

 下の比較で分かるように、変化点は、土砂災害への警戒を呼びかける内容が追加された点。

  【22時16分発表】
    ((渡島地方では、3日未明まで低い土地の浸水に警戒して下さい。))
      渡島東部  特記事項 浸水警戒
  【23時06分発表】
    ((渡島地方では、3日未明まで土砂災害や低い土地の浸水に警戒して下さい。))
      渡島東部  特記事項 土砂災害警戒 浸水警戒


 考えてみると、22時16分発表の渡島東部・渡島西部の特記事項は矛盾していますね。

   渡島東部 [発表]大雨警報 [継続]雷注意報
    特記事項 浸水警戒
   渡島西部 [継続]大雨,雷注意報
    特記事項 土砂災害注意 浸水注意


 大雨注意報を対象に、土砂災害注意を呼びかけているにも関わらず、大雨警報に対しては、土砂災害への記述なしとは・・・。表題にテイセイの文字はないですが、事実上の訂正報だったと思われます。

 本題とは関係ありませんが、おととい(1日)の観測史上1位の更新状況(気象庁のHP)より。
 エリアは予想通りでしたが、量が予想以上だったような・・・。
 函館海洋気象台の気象概況と同じくらいざっくりと、振り返っておこうと思います。

画像

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