Untidy Bookshelves

アクセスカウンタ

zoom RSS *** キロクアメ サツポロ + キロクアメ ムロラン × 2 (9/25) ***

<<   作成日時 : 2012/09/27 23:19   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 0

 おととい(25日)まで遅めの夏休みで、きのう(26日)から社会復帰。
 実家に帰っていた間、まったく雨が降らなかったのは一日だけ。
 例によって天気は今一つでしたが、大雨・強雨には当たらず、まだましだったのでしょう。

 ですが、全国的には・・・。
 休みの間にキロクアメが6回も発表されていたとは、予想外。
 まずは、おとといの北海道の強雨から――。

 エコーを並べて見ると、苫小牧周辺には未明から強い雨雲がかかっていました。
 でも、キロクアメが出たのは、このタイミングではありません。
 
 ●レーダーエコー図    左:9月25日1〜4時  右:9月25日5〜8時
画像

 苫小牧周辺の雨雲は徐々に東へ進み、日高地方へ。
 これとは別に、昼前は渡島半島付近にも強いエコーがかかっていました。
 でも、キロクアメが出たのは、このタイミングでもありません。

 ●レーダーエコー図    左:9月25日9〜12時  右:9月25日13〜16時
画像

 キロクアメが出たのは、この時間帯。
 注目すべきは留萌沖〜積丹半島付近にのびるエコー・・・と言っても、単に南下したわけではありません。
 その手前の胆振西部〜渡島北部で強い対流雲が発生し、南下するエコーを待つ形で停滞。
 両者は一体化しながら南東へ進み、さらに発達しました。

 ●レーダーエコー図    左:9月25日17〜20時  右:9月25日21〜24時
画像

 この発達した対流雲により、落雷や突風、降雹を伴った猛烈な雨が降ったわけです。
 最初に入ったキロクアメは札幌管区気象台から。

-------------------------------------------------------
後志地方記録的短時間大雨情報 第1号
平成24年9月25日17時54分 札幌管区気象台発表

 17時30分北海道で記録的短時間大雨
 黒松内町付近で約80ミリ

-------------------------------------------------------

 後志地方というと意外な感じがしますが、黒松内町は渡島地方(長万部町)・胆振地方(豊浦町)に隣接しているので、日本海側とは即断出来ません。噴火湾からの南東風の影響は大きかったと推測されます。
 キロクアメ サツポロが入電した後はキロクアメ ムロランが2通――。

-------------------------------------------------------
胆振地方記録的短時間大雨情報 第1号
平成24年9月25日19時25分 室蘭地方気象台発表

 19時北海道で記録的短時間大雨
 登別市付近で約100ミリ
-------------------------------------------------------
胆振地方記録的短時間大雨情報 第2号
平成24年9月25日19時55分 室蘭地方気象台発表

 19時30分北海道で記録的短時間大雨
 登別市付近で約120ミリ

-------------------------------------------------------

 北海道で時間120ミリとは、かなりの数字。
 記録的な雨の要因は、地上天気図からではよく分かりません。
 積丹半島に小低気圧が解析されてはいますが・・・。 

 ●地上実況天気図       左:9月25日9時    右:9月25日21時
画像

 北海道が非常に不安定だった状況は、地上より500hPa天気図のほうが分かりやすいでしょう。
 9時に沿海州にあった強い正渦は、21時には積丹半島へ。
 この正渦は500hPaで-21度以下の寒気を伴っていたため、大気の状態が非常に不安定になったわけです。

 ●500hPa解析天気図       左:9月25日9時    右:9月25日21時
画像

 ただし、大気の状態が不安定なだけで、対流雲が発達するわけではありません。
 胆振西部〜渡島北部での対流雲発達に影響を与えたのは、噴火湾からの南東風。
 場の西よりの風との収束の強まりや地形上昇の効果が重なって、対流雲が急発達したと考えられます。

 結果から見れば、100ミリ超の強度は別として、ある程度の強雨を示唆出来そうな感じもしますが、話はそんなに簡単ではありません。
 当日のMSMを振り返ると、12時初期値でも、胆振西部〜渡島北部の地上風向は概ね西よりの予想。噴火湾から入る南東風は表現されておらず、当然、地上風の収束は不明瞭。いくら大気の状態が不安定とはいえ、事前に強雨を予想することは難しかったと思います。
 MSMの地上風の表現が実況に近くなったのは15時初期値ですが、これが入るのは17時過ぎ・・・ということは、既に事中に入ってしまったタイミング。メソスケールのモデルでも、このような風の分布を表現するのは難しかったようで、このような事例に遭遇した場合、どうリスクを伝えるべきかは、今後の課題です。

 ・・・というような背景をもとに話が出来ればよいのですが、これまた話はそんなに簡単ではありません。。
 当時の判断過程を理解せず、結果から後付けでそれらしく語られても、困惑するだけです・・・。

  ●北海道南部で局地的に激しい雨、長万部町で突風による被害(09/25〜)  <レスキューナウ>

 ■交通機関への影響
  【鉄道】
   ≪運転見合わせ≫
     JR北海道:日高本線(終日)
   <列車遅延・運休>
     JR北海道:函館本線(函館〜長万部)、室蘭本線(長万部〜苫小牧)
  【道路】
   ・道央道の一部区間で土砂崩れにより25日夕方から一時通行止。



 ※ レーダーエコー図は「川の防災情報」、地上天気図は気象庁HP、
   500hPa天気図は北海道放送のHPより引用のうえ、加工しました。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
*** 備忘録的に・・・北海道の暖候期の顕著事例(2011-2015) ***
 三日続いた夜勤はけさで終了。  臨時報があったのは初日だけで、二日目・三日目は何事もなく・・・。  年に数日あるかどうかという、穏やかな夜勤でした。 ...続きを見る
Untidy Bookshelves
2016/05/19 22:54

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
*** キロクアメ サツポロ + キロクアメ ムロラン × 2 (9/25) *** Untidy Bookshelves/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる