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zoom RSS *** 謎の天気図 その60 ***

<<   作成日時 : 2012/03/22 23:55   >>

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 このシリーズもついに60回目! ・・・ですが、いつものような、訂正再配信ではありません。

 GSMのGPVデータをもとに作成される天気図。
 きのう(21日)9時初期値のFXFE504に面白い(!?)のがある、と声をかけられました。
 一瞬、何のことか分かりませんでしたが、確かに一ヵ所、妙な点があります。

 ●3月21日9時初期値GSM・FXFE504 (日本気象株式会社のHPより引用)
画像

 500hPaと地上。36時間後と48時間後。
 絵が4枚あると、妙な箇所がどこなのか分かりづらいですね。

 ・・・ということで、ヒントは左下、36時間後の地上天気図。この中に妙な点が・・・。





 さらに、ヒントを出すと――。

 カムチャッカをご覧ください。。

 おかしな点は明らかです・・・よね?

画像

 上空は低気圧なのに、地上はHマーク・・・ということは、高気圧?
 でも、外側には992hPaと書かれた閉じた等圧線があり、さらにその外側には1000hPaと書かれた閉じた等圧線・・・。一番内側の等圧線は988hPaなので、その内側にあるのは、どう考えても低気圧のはず・・・。

 FXFE504(FXFE502やFXFE507も同様)のHマーク・Lマークは自動で打たれますが、いったい何が・・・?

画像

 48時間後の天気図を見ると、カムチャッカにはHもLもありませんが、984hPaの等圧線で囲まれた部分があり、周囲の状況からこれは明らかに低気圧です。また、地上風の分布から、これとは別に、カムチャッカの東岸にも別の低気圧がありそうです(図の赤い○の部分)。
 ・・・ということは、カムチャッカ半島の内陸部は低気圧と低気圧の間で、相対的に高気圧――!?

 12時間違いますが、おそらく36時間後も状況はあまり変わりなく、カムチャッカ半島の内陸部は相対的な高気圧――ということで、何かのあや(!?)でHマークが打たれてしまったのでしょう。

 3月21日9時の36時間後は、22日21時。
 下の図は、先ほど配信された実況天気図です。

 ●ASAS 3月22日21時    (気象庁のHPより引用)
画像

 当然のことながら、カムチャッカ半島に高気圧はなく、低気圧が二つ。
 内陸部が相対的な高気圧なのはその通りですが、あくまでも「相対的な」もの。
 人の手を介した天気図で高気圧が打たれていたら、ちょっとした(?)問題になるはずです。

 自動で作成される天気図だからこそ現われるハプニング(・・・と呼んでよいのか?・・・)。
 FXFE502・504・507のHマーク・Lマークがどのように打たれるのか、そのロジックが気になります。。

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
同じGSMから出ている予想図で、船舶向け無線FAX(JMH)では、当該の場所にマークはありません。プロダクトの品質管理をどうやっているか定かではありませんが、使用するグリッドの間隔でディテールが変わるのは、どうにもなりません。
ただ、同じJMAの図でも、ディテールの違いを検討するのも一考かもしれませんよ。
navarea11
2012/03/28 13:16
遅くなりましたが、メールありがとうございました。
添付いただいた天気図に問題のHマークはなく、
グリッドの違いで表現が変わるのが分かりました。
それにしても、Hマーク・Lマークが
どのようなロジックで打たれるのかは、謎ですね。

グリッドの問題ではありませんが、
4hPaごとに描かれる等圧線を1hPaずつずらした時に
どのような天気図になるのかを題材にした、
『天気図の散歩道』の中の一節を思い出しました。
  (第5節 どれが本当? 天気図書き換え実験)
たかはし
2012/03/28 18:58
実際に試したことがありますよ。結構きつかったです。なんたって等値線の値が解析中に???になって、解析作業が長引く要因を生みました。
2hPa解析では、スケールを1:20M縮尺クラスの図にしないとだめで、ASASの元サイズ(A2)程度が必要です(大元はあのアジア太平洋天気図が1:20Mの縮尺でA0です)。私が使っている1:30M縮尺のA3では、2hPaで解析すると苦痛です。
最も困るのは、南半球の前線解析です。未だに慣れません。
navarea11
2012/03/28 21:55
>4hPaごとに描かれる等圧線を1hPaずつずらした時に

言葉が足りませんでした。
これは、通常、4の倍数ごとに描かれている等圧線を
 1)・・・、1001、1005、1009、1013、1017、1021、・・・
 2)・・・、1002、1006、1010、1014、1018、1022、・・・
 3)・・・、1003、1007、1011、1015、1019、1023、・・・
のようにずらしたら、どのように変わるか、という話でした。

南半球の前線は混乱しますね。
天気図を見るだけで、解析をする機会はないですが、
少なくとも、3倍以上は時間がかかる自信(!?)があります。
たかはし
2012/03/30 00:45
 1)・・・、1001、1005、1009、1013、1017、1021、・・・
 2)・・・、1002、1006、1010、1014、1018、1022、・・・
 3)・・・、1003、1007、1011、1015、1019、1023、・・・
これは、実際にやってみましたよ。本当に苦痛でした。やっていて本当に???になります。
ASAS領域よりちょいと小さい範囲で、実況がまともに入れる陸上で700、海上で100程度あります。これをまともに手書きでやるとプロットだけで1.6時間と解析作業に最速で0.8時間程度要します。
この解析がさらに延びるので、ASASが早い場合もありますから、面倒な等値線ずらしはしたくない。が本音です。
navarea11
2012/03/30 22:48
あっ、1hPaずつずらすのも描かれていましたか。
恐れ入ります。。

『天気図の散歩道』にも書かれていますが、
高・低気圧や等圧線の表現は、単にプロットした結果ではなく、
「高・低気圧のスケール、立体構造、寿命(時間的連続性)
などを勘案」して行う必要が必要があります。
難しく、奥が深いですね。
たかはし
2012/04/02 23:59
1hPaスライドは、よりによって冬季にやりました。冬季にやってはいけません。気圧傾度がただでさえ大きいし、等値線の数も半端ではないので。
地上天気図は、間接要素もあります。雲の状態は高層がなくとも間接表現で判るので重宝します。たしか、アメリカの実況は2001年移以降、雲の状態が省略されています。カナダやアメリカの天気図を見ると、アメリカの実況には全雲量でもある共通性がありますから、実況から追跡できる内容が減っているようにも思えます。描いていると意外と気になるものです。
navarea11
2012/04/05 17:09
1hPaスライドを冬季にやっては・・・。
先日(3〜4日)の爆弾低気圧のような時にやってもいけません。
苦痛以外の何ものでもないでしょう。
気圧傾度が大きい場合、1hPaごとに等圧線をずらしても、
天気図の姿がそれほど変わるわけではありませんし。
1hPaスライドが生きるのは、これからの季節ですね。
たかはし
2012/04/08 00:30
1hPaスライドは、これからの季節というより、夏が良いでしょうね。
navarea11
2012/04/09 01:08
「これからの季節」というのは、
春から秋(要は冬以外)の意味でしたが、さすがに長過ぎ。。
夏が最適、というのはその通りです。
たかはし
2012/04/10 08:50

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