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<<   作成日時 : 2008/08/01 01:13   >>

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 気象庁のHPの「災害をもたらした気象事例(平成元年〜本年)」に先日の大雨と突風に関する報告資料が載っていました(『大気の状態不安定による大雨と突風(7月27日〜7月29日)』)。先を越されました・・・?!
 当ブログでは、28日のキロクアメについて記事をアップしていましたが、27日のはまだでした。
 この日、ニュースになったのは雨よりも風―――。

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突風 ガストフロント発生の可能性…福井の10人死傷事故 
7月28日11時34分配信 毎日新聞

福井県敦賀市のイベント会場で27日、大型テントが突風に飛ばされ10人が死傷した事故は、積乱雲の発達に伴って生ずる「ガストフロント」と呼ばれる現象が原因だった可能性が高いことが福井地方気象台の現地調査で分かった。一方、福井県警敦賀署は28日朝から実況見分を始め、テントの設置方法に問題がなかったかなどを調べている。

 「ガストフロント」は、積乱雲から噴出した冷たい下降気流が地表付近で水平に広がり暖かい空気と衝突して前線を作り、突風を引き起こす現象。気象台は27日、調査官4人を現地に派遣して調査し、風向きがほぼ一定であることや、気温の急降下と気圧の急上昇が観測されたことなどから判断した。

 一方で、積乱雲からの激しい下降気流が直接地面に吹きつけ、さらに強い突風となる「ダウンバースト」の可能性もあるという。

竜巻の可能性はないとみられる。【酒造唯】

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「鳥人間コンテスト」会場で突風事故、3人けが 読売テレビ収録後
7月27日20時51分配信 産経新聞

 27日午後0時50分ごろ、滋賀県彦根市の琵琶湖岸で開催されていた「鳥人間コンテスト選手権大会」(読売テレビ放送主催)の会場で、高さ約10メートルのスタート台を撤収する作業をしていた作業員や番組関係者の男性3人が、突風にあおられてめくれ上がったベニヤ板に当たり、肩を骨折するなどのけがを負った。

 彦根署によると、大阪府枚方市の男性会社員(26)が、手のしびれなどを訴え経過入院。滋賀県甲良町のとび職の男性(38)が右肩を骨折するなどのけが、大阪市中央区の男性会社員(29)がかすり傷を負った。

 突風でめくれ上がったのは、約10メートルの高さの琵琶湖上に、板や鉄骨で組み立てられたスタート台(約20メートル四方)の先端約12メートル四方に敷き詰められていたベニヤ板。主催者によると、大会終了直後の午後0時半ごろから、スタート台などで約10人が撤収作業を開始していたという。

 彦根地方気象台によると、滋賀県内では同日午後1時10分ごろ、竜巻注意情報を発令。彦根市では、同19分ごろ、最大瞬間風速21・4メートルを観測していた。

 読売テレビ放送総合広報部は「3人の作業員がけがをする事態となり、大変申し訳ない。今後安全確認をより一層徹底していく所存です」とコメント。同大会は、自作した人力飛行機により飛行距離や飛行時間を競う大会。昭和52年から毎年行われており、今回で32回目。競技は26、27日の両日、同市の会場で行われていた。

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 (上の記事に時刻の記述はありませんが、)敦賀市で突風が起こったのは12時50分頃、彦根市も12時50分頃。一方で、竜巻注意情報が発表されたのは―――。

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岐阜県竜巻注意情報 第1号
平成20年7月27日13時05分 岐阜地方気象台発表

岐阜県では、竜巻発生のおそれがあります。
  (中略)
この情報は、27日14時00分まで有効です。

対象地域
岐阜・西濃、東濃、中濃、飛騨北部、飛騨南部
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福井県竜巻注意情報 第1号
平成20年7月27日13時07分 福井地方気象台発表

福井県では、竜巻発生のおそれがあります。
  (中略)
この情報は、27日14時10分まで有効です。

対象地域
嶺北北部、嶺北南部、奥越、嶺南東部、嶺南西部
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滋賀県竜巻注意情報 第1号
平成20年7月27日13時10分 彦根地方気象台発表

滋賀県では、竜巻発生のおそれがあります。
  (中略)
この情報は、27日14時10分まで有効です。

対象地域
近江南部、東近江、甲賀、近江西部、湖北、湖東
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岐阜県竜巻注意情報 第2号
平成20年7月27日13時45分 岐阜地方気象台発表

岐阜県では、竜巻発生のおそれがあります。
  (中略)
この情報は、27日14時40分まで有効です。

対象地域
岐阜・西濃、東濃、中濃、飛騨北部、飛騨南部
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石川県竜巻注意情報 第1号
平成20年7月27日14時05分 金沢地方気象台発表

石川県では、竜巻発生のおそれがあります。
  (中略)
この情報は、27日15時00分まで有効です。

対象地域
加賀北部、加賀南部、能登北部、能登南部

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 ※ (中略)の部分には例の定型文・・・。
      竜巻は積乱雲に伴って発生します。雷や風が急変するなど積乱雲が近づく兆しがある場合には、
      頑丈な建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。


 福井地方気象台、彦根地方気象台ともに事後の発表でした。ついでに・・・金沢地方気象台も事後・・・。気象庁HPの(「最近発生した事例一覧(速報)」によると、発表5分前の14時頃、小松市でダウンバーストが起こっていたようです。
 福井・彦根・金沢、各地方気象台の共通点は、3月下旬の運用開始以来、一度も竜巻注意情報を発表したことがなかったということ。強いエコーが迫っていたとはいえ、難易度が高い(!?)情報を初めて出すとなれば、どうしても後手に回ってしまうのでしょう(・・・すみません。大きなお世話ですね・・・)。
 それに引き換え、岐阜地方気象台の手際のよさといったら・・・発表し慣れているだけのことはあります。このエコーの動きで一番最初に発表するとは、さすがです。ちょっと空振りが多い傾向があるようですが・・・。

 当時のエコーを並べておきます。

 ●レーダーエコー図       左:27日11時     右:27日11時30分

 ●レーダーエコー図       左:27日12時     右:27日12時30分

 ●レーダーエコー図       左:27日13時     右:27日13時30分

 ●レーダーエコー図       左:27日14時     右:27日14時30分

 もう少し前の時間から衛星画像を並べて見ると・・・、0時から3時の間に五島列島付近で対流雲が急発達し、拡大しながら昼頃に北陸周辺を通過していった様子が分かります。発達した対流雲は夕方から夜にかけて関東甲信地方を東へ進み、短時間強雨をもたらしました。
 雲の急発達のウラには下層の暖湿気とともに、上中層のトラフや乾燥域があると思い、見てみると・・・。確かに対馬海峡付近に乾燥域(水蒸気画像の暗域)は見られるのですが、エリアは非常に狭く・・微妙ですね。

 ●衛星画像・27日0時       左:赤外画像     右:水蒸気画像

 ●衛星画像・27日3時       左:赤外画像     右:水蒸気画像

 ●衛星画像・27日6時       左:赤外画像     右:水蒸気画像

 ●衛星画像・27日9時       左:赤外画像     右:水蒸気画像

 ●衛星画像・27日12時       左:赤外画像     右:水蒸気画像

 ●衛星画像・27日15時       左:赤外画像     右:水蒸気画像

 ●衛星画像・27日18時       左:赤外画像     右:水蒸気画像

 ●衛星画像・27日21時       左:赤外画像     右:水蒸気画像

 微妙なわけです・・・。500hPaの解析図を見ると、西〜東日本の高度はサブハイの圏内といわれる5880gpm以上。ちょっと気になるのは26日21時の図で九州西海上にのびる細長い正渦域。27日9時には山陰沖西部〜対馬海峡付近にあります。でも、これだけでは・・・微妙です・・・。
 翌日、北陸〜近畿に猛烈な雨をもたらしたトラフ(27日9時で沿海州の沖合い〜山東半島付近にのびる正渦域)、およびこれに対応する水蒸気画像の暗域に比べると、分かりづらいです。

 ●500hPa解析図       左:26日21時     右:27日9時

 多少分かりやすいのは上層の強い寒気でしょうか。5880gpmラインは北に盛り上がっているのに、-6度ラインは逆に南へ垂れ下がり、米子は-7.9度。下層に暖湿気が流れ込み、上がこれでは、不安定にならないわけがありません。下層に暖湿気・・・これまでまったく触れませんでしたが、先島の南にある台風の存在が大きかったと思われます。

 ●500hPa実況天気図・27日9時

 地上の天気図は・・・省略。東京管区気象台・福井地方気象台が作成した現地災害調査速報・『平成20年7月27日に福井県敦賀市で発生した突風について』をご覧ください。
 この資料の中にある敦賀の気象観測データには、ダウンバースト特有の気温の急降下と気圧の急上昇が現われていて、なかなか凄まじいものがあります。降水や風速の強度変化といい、予想することは難しそう・・・。もちろん、対応するほうはもっと難しいでしょう。
 10分前、せめて5分前でもよいから、危険を知らせることは出来ないのか・・・、重い課題です。

 ※ レーダーエコー図・衛星画像は気象庁のHP、
   500hPa天気図は北海道放送のHPより引用のうえ、加工しました。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
岐阜地方気象台の手際のよさ
というところ、笑ってしまい
ました。今回は本当に対応が
早かったですネ〜♪

朝早くから空を見て頂きたい
と思います。このような
シビア現象でしたら、必ず
前兆があるはずなんです。

巻雲が速く東へ流れるとか、
低い雲が北へ猛スピードで
流れるとか…雲の流れ方や
レンズ雲などの変わった雲
が多く出現とか、とにかく
空を見て頂きたいですネ。
観天望気歴18年です。

星の金貨
2008/08/01 18:29
観天望気、大事ですよね。

オフィスは高い階なので、それなりに眺めはよいのですが、
空が見える範囲となると限りがあります。
天井がガラス張りだったら・・・と思うことも多々。
でも、きっと仕事になりません・・・。

それなら、せめて会社に行く時くらい、
じっくり空を眺めながら・・・と思いつつ、
いつも家を出るのが遅くなり、自転車を選択する毎日。
余裕がなくていけません。。。
たかはし
2008/08/01 22:54

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