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help RSS 『電光石火の詰み 関谷喜代作詰将棋集』 関屋喜代作 (将棋世界・平成10年11月号付録)

<<   作成日時 : 2007/08/03 23:43   >>

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 中学生の頃、自分にとって関屋喜代作六段(当時)は謎の存在でした。プロ棋士なのにただ一人、順位戦の表に名前がないのです。ふつうに考えれば、一番下のクラスから落ちたから表に名前がない―――となるのですが、C級2組の表には「昇級3名」と書かれていても、降級や降級点の文字はありません。
 謎が解けたのがいつだったかは忘れてしまいましたが、そのさらに数年前、降級点制度があった時に降級点3回でC級2組から落ちたのでした。関谷六段が降級後、降級点制度がなくなり、C級2組の人数はどんどん膨れ上がり・・・、それだけでなく、持ち時間を多く残したうえ、とてもプロとは思えないような内容の将棋も年に何局かはありました。地位が保障されているのですから、上がり目がない人にとっては無理がないことかもしれませんが・・・、いや、やっぱりそういう問題ではないですね。仮にもプロなのですから。
 自分は降級したのに、その順位戦の制度がゆるいものに変わり、ゆるい将棋が指されている・・・。関屋六段の心中は複雑なものがあったのではないでしょうか。

 順位戦の表に載っていなかった謎は解けましたが、やっぱり謎の人物ではあります。詰将棋を作るなんて、将棋世界の付録に現れるまで知りませんでした。一般にはプロなら誰でも作れるだろうと思われがちですが、全然どんなことはなく、詰将棋集を出せる人はかなり少数派でしょう。

 さて、この詰将棋集は七手詰だけを集めたものです。これくらいの手数だと解く気が起こり、助かります。
 ほとんどの問題は「電光石火」で解けたのですが(?)、一問だけ数分悩まされました。ラス前のNO.38です。

 俗に駒を取る手が見えづらかったりします。特に筋がよい人には盲点になります。

 どうりで時間がかかるわけです。・・・あっ、けっして笑うところではありませんので。

 正解は・・・
   ▲3二歩成 △1一玉 ▲3三角 △同角 ▲1三香 △1二香合 ▲2一金 まで7手詰

 順位戦データベースで、関屋現七段の順位戦成績を見てみたところ、第38期(昭和54年度)が最後の順位戦でした。この期の表には降級点5名とあり、関屋(当時)六段は3度めの降級点をとり、C2から降級しています。翌39期(昭和55年度)は降級者はなく、二年後の第40期(昭和56年度)には降級点制度がなくなりました。
 C2に降級点が復活したのは第46期(昭和62年度)のこと。第48期(平成元年度)に連続3期降級点で瀬戸博晴、青木清両五段が降級するまで、関屋六段は順位戦に名前のない唯一の棋士だったことになります。

 最後は事実のみ―――。落ちた話ですが、特にオチはありません。

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